ミステリーズ! vol.12
米澤穂信さんの短編と、第2回ミステリーズ!新人賞受賞作が目当てで図書館から借りてきました。
それ以外はほとんど読んでいないのですが、一応その二つだけでも感想を。
米澤穂信 「シャルロットだけはぼくのもの」
「春季限定いちごタルト事件」のシリーズにあたる作品。
小鳩くんと小山内さんの話です。
謎が合って、それを解決する、といった「春季限定」収録作のようなものではなく、
倒述もの(?)のような内容。
とはいえ、ミステリというような内容でもなく。二人の日常、というか。
面白かったです。しかし、それにしても小山内さんが怖い・・・・・・。
この二人も魅力的なキャラクターで、来年1月に出る予定の「夏季限定トロピカルパフェ事件」が今から楽しみ(でも1月に「夏季限定」って・・・・・・)。
高井忍 「漂流巌流島」
タイトルからわかるとおり、巌流島の宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘をテーマにした歴史ミステリ。
巌流島で一体何があったのか。様様な文献からきわめてミステリ的に検証していき、意外な事実を明らかにする。
読んでいて、高田崇文さんのQEDシリーズを思い浮かべました。
加納朋子さんの選評で「日本史が苦手だったので、冒頭や文中の引用で心を閉ざしてしまった」と書いてあるのですが、僕も同じく・・・・・・。
QEDとかは好きなのに、何故これがダメだったかはわかりませんが。
ほとんどの方が絶賛しているのですが、少し読みづらいなぁ・・・・・・とも。
確かに良く出来た短編なのですけれどね。
「意外な真相」も面白いので、読む価値はあると思います。
ただ、こういった歴史ミステリは、短編だと読むのが疲れるような。
これに関するところで、一番興味深かったのは、実は選評だったり・・・・・・。
・・・・・・他には、桜庭一樹さんのエッセイなども面白く読めました。
中村有希さんのブックレビューも、「こんな文章書く人だったんだ」という驚きがありましたし。
全体の半分も読んでいないのですが、なかなか面白かったです。
この号で連載終了の朱川湊人さんの連作短編はそのうち単行本で刊行されるでしょうから、そちらも楽しみ。
次号も、発売されたらまた借りてみようかな・・・・・・。雑誌も借りれるので、図書館は便利ですね。