伊坂幸太郎 「アヒルと鴨のコインロッカー」
- 伊坂 幸太郎
- アヒルと鴨のコインロッカー
「一緒に本屋を襲わないか」:引っ越してきた途端に強盗計画を持ちかけられた僕。標的は・・・・・・たった一冊の広辞苑?
二年前、そして現在。二つの物語が交差した果てに見えてくる驚くべき構造。ユーモアにあふれる文章、魅力的なキャラクターたち、そして彼ら一人一人の「想い」。
伊坂幸太郎は最近有名になってきた話題の作家だが、彼の作品の中で一番感動したのがこれ。終盤で二年前と現在がつながり、ラストに向けて一気に駆け抜けていく。明かされる真実は驚くべきもので、そして切ない。悲しい物語ではあるが、読み終わった後は爽快な気分にさせてくれる。
評価は8点。(この書評は図書委員会の会誌に掲載予定のものです)