夕暮れベランダたたずみ電話向こう

心を溶かす声あなた
伝えたくて
伝えたくて
満杯の愛が
奥底蠢いている


いつもと違うけだるい声は夕陽に溶ける


そんな風にいつも私は
逃げようとしては
足を止める



一瞬でもいいから
あなたに一番近づいて
あなたに口づけたい



跡は淡く紫の夜