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☆内容紹介
京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。
無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。
手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。
☆感想
この本を読めば恋文の技術を体得できるだろうと思って読んでみたら、「おっぱい」の本だった。
「方法的おっぱい懐疑」でどうにかおっぱいを抽象的な物体として捉えようとしてみたり、進化論に基づいて、おっぱいに執着する必要がないことを証明してみたり、とにかく森見登美彦氏のおっぱいに対する深い愛情を感じられた。
内容が全部おっぱいの話ではないけれど、まあこんなにおっぱいだらけの小説ははじめて読んだ。
あと注目したのはマシマロ男。
マシマロを食べ過ぎて、路傍に転がるマシマロだと思われて蹴られたり、頭の中までマシマロ化してしまうふわふわした小松崎氏はきっと可愛いだろうな。
森見さんの小説に出てくる人物たちはみんな可愛い。
見栄の張り方が可愛い。だめっぷりが愛しい。
けど、さすが京大生という感じで、頭が良い人しか思いつかないような冗談の嵐。
京大の人はみんなこんなオモチロイのかと思ってしまうよ。
作中には森見登美彦さんまで出てきて、これは夜は短し恋せよ乙女の裏話なのか、それともまるっきり嘘なのか……どうなんでしょ。
ただ本当に日頃から妄想する訓練を重ねてないと、こんな阿呆な物語は書けないだろうな。
いつも通りの森見節です。
こんなに笑える書簡体小説は他にないはず。
少し切ない、まるで中学生のような守田一郎の恋心にはきゅんとなった。
「俺は彼女の耳たぶが可愛いから惚れたのではない。惚れた彼女の耳たぶだから、可愛く見えるのであります。」
どんなに手紙の中で自分を偽っても、偉く見せようと踏ん張っても、この言葉が彼の純粋さを暴いてしまう。
この言葉を直接彼女にではなく、森見登美彦に打ち明けているのがまた……ね。
やっぱり森見登美彦の作品は斜めに見れない私。
難癖付けるのが仕事じゃないけど、完全に書評じゃないです。
というかあくまでも私が本に関して書くことは「感想」の域をこえません。
独断と偏見でええじゃないか!
備忘録だもの。