感想☆植物図鑑/有川浩 | 無題

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いろいろと

植物図鑑/有川 浩

¥1,575
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☆内容紹介

ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」「―あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる―。書き下ろし番外編に加え、イツキ特製“道草料理レシピ”も掲載。

☆感想

正真正銘の"草食系"男子との恋模様ににやにやできる本だった。
うん。草を食べたくなった。
あとがきに書いてあるように、「空からイケメンが落ちてきて何が悪い!」という感じの開き直りがこの本を読むうえで重要な要素。

あり得ないような設定だし、やっぱり携帯小説の雰囲気は拭えないけれど、出てくる料理がどれもこれも美味しそうで、お腹がすいた!だけではなく、キュンキュンしてしまいました。

まさに私が彼氏に求めたいポイントをしっかりとおさえているイツキくん。
物知りで、料理好きで、さりげなく気遣いができて、叱ってくれる。付き合ったらひっついてくる……みたいな!
きゃあ!なんだろうこの感覚!小説読んでこんな感覚味ったことないぞ!と思った。でもうっすら記憶に残っているこの感覚は、少女マンガを読んだ時に感じたものだと気付いた(笑)
主人公と一緒に作中の男の子に恋してしまう感じ。
この著者は、本当に理想のイケメン像というか、女の子が一度は憧れる男性像を把握しているなあと思った(笑)

ミリタリー&ベタ甘な恋愛を描いた図書館戦争のアニメを見ていたので、安心して読めた。何も考えたくないときに観るラブコメ映画のように。

ただ、男性や雑草に全く興味が無い人にとっては読みづらいのではないかとも思う。
私は小学生の頃、お菓子の持ち込み、買い食い禁止の学校に通っていて、空腹に耐えきれず、校庭のグミの実を食べたり、ヒメオドリコソウ?の花の蜜をすったりしていたから、なんとなく親近感というか懐かしさを覚えた。
それこそイタドリ(スカンパだかなんだかと読んでいた気が)も齧っていた。あれはぽきっと折って茎を齧るのです。あんまり美味しかったって印象は無かったけれど(笑)

軽い小説としても読めるし、変わったレシピ本というか道草の指南書としても読める小説だった。