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☆あらすじ
高校生たちに行われた心理実験。たった5日間で、独裁制が復活した…。実話に基づく、戦慄のシチュエーション・ムービー。ドイツのとある高校で行われた、“独裁制”をテーマとした授業。教師べンガーは、クラスを独裁国家に見立てた、心理実験のような授業を提案する。初めは誰もが嫌悪感を示すが、今まで経験したことのないクラスの一体感に魅せられていき、やがて走り出した集団は、コントロールを失っていった…。
☆感想
超鬱映画と聞いていたけれど、同じような映画の「es」に比べたら大したことなかった。
二時間程度で洗脳の様子を描くには、このくらいの展開の早さが無いと追いつかないのも分かるけれど、
「いやいや洗脳されすぎだろww」と思っちゃう。
esではもっとじわじわとそれでいて深く洗脳されていった経過がわかったけれど、WAVEは扇動性に欠けるというか、なぜ生徒がこんなにも簡単にのめり込んでいったかが分からなかった。
先生が独裁っぽい指導をあんまりしていないのに、生徒だけで勝手に盛り上がった感がある。
同じ服を着て、指導者を「様」づけで呼んで、発言の時は挙手して立つことで洗脳ができるなら、
日本なんてモロ独裁国家じゃねえかww
ラジオ体操をほとんど全国民ができるのだって、他の国からしたら、ナチっぽいwと思われるのかもね。
そう思うと、昔から洗脳じみたことをされてて恐怖政治にまではいたっていない日本はわりと安全なのかもね。悪いカリスマもいないかわりに善いカリスマもいないからねww
いつ何が起こるかなんて分からないけれども。
団結や連帯ってのも良い方向と悪い方向がある。
こういう洗脳が悪い方に動くのって逆に個人主義、自由主義で動いてる国家なのかも知れない。
それこそアメリカとかさw
この手の映画を見るのだったら、「青い目と茶色い目」というドキュメンタリーを見た方が、いかに人間が権力という立場に弱いのか、そして責任転嫁できる存在があることでどれほど過激な振る舞いができるかがわかると思う。そのドキュメンタリーはどちらかといと独裁より差別問題を取り扱ったものだけど。
アイヒマン実験もそういう人間の心理を暴いた実験です。
これを知った時、背筋がぞっとしました。
ナチス政権下でアイヒマンという優秀な官僚がいて、彼はどれだけ効率よくユダヤ人を処理できるか計算し、指揮していた人です。もちろん大戦後、彼は戦犯として法廷に立つことになるのだけれど、アイヒマンは最後まで無罪を主張したらしい。
アイヒマンは卑劣な人間だった。
私たちとは違う、異常な人間だった。
そう思うのが普通だろう。
しかし、その「異常な人間が残酷な行為をする」という一般的な見解を覆したのがアイヒマン実験。
詳細はwikiでどうぞ。
被験者を募って生徒役と教師役に分け、生徒が問題に答えられなかったら電流を流すという実験。
答えられないごとに電流のレベルがあげていくのがルールで、結局60パーセントが生徒役に最大レベルの電流を流してしまったんです。
電流を流せば、人間がどうなるかを知っていながら、指示どおりにボタンを押してしまった。
生徒役はサクラで、実際に電流が流されたわけではなく、流されている演技だったんですがね!
怖いよね!
被験者は普通の人間。なのに残酷なことをやってしまう。
もうこんな実験は絶対できないだろうけど、残酷な行為をするのは異常者だけではない。
自分もその可能性の中に含まれている、その危険性があるってことを知っておいた方がいいのかもしれない。