嘘、本当、それ以外/三並夏 | 無題

無題

いろいろと

文藝 2010年 02月号 [雑誌]/著者不明

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☆感想

文芸賞受賞第一作らしいです。

こういう作品が評価されるのなら、え?なんで?と言わざるを得ない。
本当になんで?こういう書き方が著者の独自性といえるのか?
こんな書き方をする作家はケータイ小説サイトにゴロゴロいるような気もするが……。
文学の世界はよくわからんです。

読みやすいのは確かです。30分もあれば読み切れます。
しかもインターネットの世界については私の高校時代をすごーく思い出しました。
自己表現したいお年頃。悲観的に嘆いてみたいお年頃。死にたいとか言ってみたいお年頃。
だけどリアルで言うのは重すぎる。それに痛い。
だからそれとなく気付いてほしくてブログに書いたりする。

主人公は現代版ホールデンくんなのかもしれない。
彼もまた世の中に唾を吐き散らしたいお年頃なのだ。
けっ!ばかみてえだ!みんなくそくらえだ!俺は人とは違う!
誰にでも愛想を振りまくのも演技で、心の中で嘲笑しているのだ!見下しているのだ!
と。

うん。わかるんですよ。すごくわかるんですよ。
平和だからこそ非日常を味わってみたい心理とか、悪態をついて世界を馬鹿にしてみたい心理とか。
私も、世の中に飽和する、イジメ、レイプ→援助交際→闘病→愛してる みたいなお話は大嫌いだし。

でも、こんな文体で良いの?日本のブンガクこれで良いの?
私の頭が偏屈なのだろうか。
三並夏さん、だめかも。私苦手かも。
本当はもっとちゃんと書くことができて、あえて今風に、今の男の子風に書いているのならすごいけれど、どっちにしても好みじゃないです。

これは5年10年先にも読まれる小説ではないね。たぶん。
現代の高校生のリアルとしては素晴らしくまっすぐに描いているのだとは思います。