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彼を知ったのは高校生の頃。
学校の図書館で借りられている本の上位三位が全て乙一さんだった。
私が高校生の頃は、正直に言ってよしもとばななさんの本に心酔していたからほぼ彼女の作品しか読んでいなかったし、他の作家にも興味がなかった。もちろん乙一さんなんて知らなかった。
もっと早く読んでいれば良かったと思う。
前に爆笑問題のススメという番組で、彼が「シナリオ講座」の本に沿って書いているだけだと謙遜?していただけに、プロットありきの小説なんだろうと思っていたけれど、そんなことはなかった。
一言で言うと上手い!
魅せ方というか、引き込み方というか、上手い!という印象でした。
私はあんまりミステリは読まないし、伊坂幸太郎で胸焼けしたぐらいなのだけれど、これは面白かった。
途中で犯人が読めてしまっても、なんだか許せる気がした。
というかいまいち私、ミステリの読み方が分からないのかも。大抵のミステリって先が読めてしまうよね?書き手はこういう展開を望んでいるはずだとか深読みしてしまうよね?
よく、ラストに大ドンデン返し!という展開の物もあるけれど、そういうのはあまり好みではない。ドンデン返し系はよっぽど運び方が上手くない限り、え?じゃあ今までの話は何だったんだよ!っていう気持ちになってしまうからね。
読みやすいし、透明人間になるってこういう気分なのかななんて想像できたりして楽しかった。ん?ちょっとおかしいな。ここはハラハラしたし、切なくもなったと言うべきか。心理描写も素直というか率直で良かったし、アキヒロとミチル、ミチルとカズエの関係もなんだかほっこりした。
乙一小説、もっと読みたくなりました。