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やれやれ本当に予想を裏切られたよ。真剣な話。
「ライ麦畑でつかまえて」ってタイトルからして、それはそれは爽快な青春小説だと思ってたんだけどね。
君だってなんの前知識も持ってなかったらそう思ってたんじゃないかな。
うん、ほんとうにげえげえ吐いちゃうほど裏切られた気分だよ。
私は車輪の下を読むのに、百年ぐらいかかったけどね、この本は一日で読めちゃったんだ。ほんとのところ。うそじゃないよ。
すいません。春樹語を駆使してレビューしようと思ったけど無理でしたww
まずこの本はほんとにちゃんとサリンジャー言いたいことをそのまま翻訳してあるのだろうかって疑問。
だって「やれやれ」とかさ、いっぱい出てくるし、まんま村上春樹やん!って感じなんだもん。
まあそれは原文読んでみないとわかんないよね。
※全然読み込んでないと思うし、的を射たレビューはできません。
直感したことを書きます。
とりあえず主人公は典型的な中二病患者ですね。ほんとに、誰もかれもインチキ野郎だと思っているし、全てのことが胡散臭いと思ってるし、邪気眼みたいな行動(銃で撃たれた自分を想像)もしてるし、絵にかいたような中二病。
どの国にもどの時代にもこういう少年期は存在するんだなあと思った。
この作品はかなり有名だし、ものすごい多くの人が分析しているんだろうけど、
ホールデンくんがその光景を見たら「世界の果てまでめげちゃう」か「頭のひだが消えちゃうくらい滅入る」んだろうなーなんて。
ドロップアウトしたホールデンくんの転落の数日間は、痛々しいけど、俗物の嫌いっぷりが気持ちいいくらいだった。
フィービーについては、ほんとはフィービーなんてもう存在しないんじゃないかと思ってしまったw
私の勘違いかもしれないけど、フィービーがホールデンくん以外と話しているシーンがないし、やけに大人びた口調だし、ホールデンくんが「好きなもの」として挙げたのが死んだ弟と、フィービーといる時間だったから。
まああくまでも私の脈絡のほとんどない妄想ですが。
あと最後の「誰彼かまわず懐かしく思っちゃったりするからさ。」というのを読んで、ホールデンくんは
それまでの自分とは少し決別したのかな。と思った。フィービーを諭す場面もあったしね。
なによりその最後の文を読んで思い出したのが、よしもとばななのハネムーンにでてきたシーン。
昔、恋人がいやそうになんかやってたこと(確か自分が脱ぎっぱなしにした服を片づけるとか)を思い出して、主人公は心が暖かくなるんだけど、あんないやそうな顔を思い出して心が暖まるなんて、自分と恋人の間には相当距離が開いちゃったんじゃないかって思うシーン。
死んだ人とか思いだすと、たとえそれが当時は嫌だったことでも微笑ましく思えるみたいな。
だからホールデンくんが懐かしく思っちゃったってことは、それだけ距離がうまれたってことかなーと思いました。
十代の頃読んでれば良かったって思う人が多いみたいだけど、もしそのぐらいの時読んでたら
私は余計にひねた子どもになってたと思う。
ただでさえ、今モラトリアム人間真っただ中だから、共感する部分はいくつかあったけどw
ただ許せないのは、まっとうなアントリーニ先生をゲイだと決めつけて突き放してきちゃうところだなw
アントリーニ先生の言っていることに、サリンジャーはどう思っているんだろうと思った。
アントリーニ先生の説教が正しいと思っているのか、一理あるのか、それともインチキくさい話なのか。
私はアントリーニ先生はごもっともなこと言っていると思うし、べつに性的な意味でw撫でたわけじゃないと思う!
まあ男のほとんどはゲイだって脅されてたから逃げちゃったのかもしれないけどさw
せっかく優しくした生徒に勘違いされた先生がすげえ可哀想www
真相はわからないけどねー。
まあいろいろ感じたけど、なんか「やれやれ」だな。
そこまで名作なのかこれ?厭世的の骨頂を読みましたね。人間失格ににたものを感じた。
なんか最近腑に落ちない話ばっかりでモチベーションあがりませんw
わたしは今インチキくさい反吐が出るくらい陳腐な啓蒙小説が読みたいっす!