人間失格/太宰治 | 無題

無題

いろいろと

太宰の晩年の代表作「人間失格」



人間への恐怖から、道化を演じて生きてきた男。


争うことも求めることもせず、恐怖からただ逃げるように


酒におぼれ、女におぼれていく。



この最終回の掲載直前に太宰は心中したそうです。




☆感想



まさにタイトル通り、人間失格!


私が読んできた現代小説にはない言葉の豊かさは勉強になりました。


読んでて辛くなるし、鬱になるし、そうだよね、人間怖いよね、


興味無くなる気持ちもわかる気もするぜっても思ったけれど、


陰気すぎです。


下手に考えてつじつまが合うほど人間社会って単純じゃないと思うし、


善と悪、幸せ、不幸せって概念すら、いろんなインプリケーションがあると思う。



主人公のように矛盾や欺瞞を真に受けていたら、そりゃもう生きていくなんて絶対無理。


こんなのくだらないんだけどねって思える野太さというか、テキトーさがないと


形而上学とか哲学を続けるのは無理だな。



読んで死にたくなるのはどっちかっていうと斜陽(死の美学的観点から)のほうで、


人間失格を読んで思ったのは


「考えすぎはよくない」ってことです。