2013/11/30 大阪交響楽団 第181回定期演奏会 | 音楽と競馬、思ったことを書いて行きます


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こんな地味なプログラム、聴きに行かれる熱心な方が多いんですね。私は、大変素晴らしい作品と思っている交響曲第7番が演奏されるので伺ったと言う感じなのですが・・・。帰りが遅くなりましたので、詳しい感想は明日(以降)書かせて頂きますが、退屈だと感じる瞬間は非常に少なく、興味深く聴かせて頂きましたが、感銘の度合は曲の充実度に比例していたように思います。個人的には、演奏された4曲の中ではやはり曲の出来が良い交響曲第7番が最も素晴らしかったでしょうか。それから、特にチェロ・パート、今日も大変素晴らしい演奏を聴かせて頂きました。腕達者な楽員に加え、エキストラに入った若手がこれまた素晴らしいメンバーで、音量的に他のパートとのバランスを欠くような場面も見られましたが、彼ら7人はごく自然に弾かれていただけなんですが、いやあ、大変素晴らしかったです。木管群も全体的に安定していまして、シベリウスらしいしみじみとした表情を聴かせて頂きました。高関さんの指揮も的確・明確な上、楽員に対しても細かいところにいろいろな心配りをされながら、場面場面に応じた音楽を引き出していたと思います。とにかくそれぞれの楽器を組み合わせる時の「バランス感覚」が良いですし、テンポ設定も無理が無く、自然な流れの中で、それなりの音楽を楽員から紡ぎださせることに成功していたと思います。それから、この楽団では珍しいヴァイオリンの対向配置ですが、これは良い試みだったと思いますし、高関さんが狙ったその通りの効果を生んでいたように感じました。



以下、追記。

この日、惰性で、あるいは嫌々聴きに行かれた方はおそらく少数だったのではないでしょうか。会場の入りは確かにいつもの定期に比べ少ない印象でしたが、客席の物音が少なかったりで、演奏に集中されておられた方が多かったと思ったからです。オルガン席から舞台を通して客席を見通すと、そんな雰囲気も良く見えてくるんですよね。正直それ程面白いプログラムではありませんし、私も演奏される中の1曲だけ聴ければそれで満足、そんな感じでしたから。この日、舞台を眺めてまず気がつくことは、ヴァイオリンの対向配置、この楽団の演奏会では初めての経験でした。通常の配置での12型編成では、どうしても音の広がりが感じにくく、表現の限界を感じるのですが、この日はその効果が目覚ましく、音響的には広がりのある音を聴かせて頂きました。ただ、弦に於いてはパート間のレヴェルに差を感じるのも事実で、この配置でそれが露呈されてしまったような面もありました。この日最も気になったのはコントラバスパートでした。とにかく音程が甘いですね。特に音が裸になる場所では顕著で、ロングトーンで音が唸っていたのには参りました。これは聴衆の多くも気が付かれたのではないでしょうか。コンマスの森下さんも一時顔をしかめておられたのも見えましたから・・。この日もチェロパートの後ろに位置してはいましたが、私の席からはその2パートが丁度分かれて聴こえる位置でしたので、この日は余計気になってしまいましたね。それに比べてチェロパートの音の豊潤さは素晴らしかったです。高関さんの指揮ですが、とにかく親切。出の難しい場所は、その奏者に向けて指でカウントダウンをされるんです。それが彼の癖なのか、それとも本当に奏者の出が心配でそうされたのか、それはわかりません。音のバランスが崩れそうになると、そのパートに向かって瞬時に手で制するようなアクションを出すんですよね。ちょっと神経質のようにも感じましたが、曲が曲だけに、そこらへんは非常に重要だったことも事実です。テンポは総じて中庸でしたが、変に演奏効果を狙うような「あざとさ」が無かった分、曲そのものの良さと難しさが出ていました。特に第4番ではもう少し「寂寥感」を感じさせて欲しかったんですが、色んな意味で余裕が無いせいなのか、この陣容ではこれはこれで精一杯だったのかも知れません。一部のヴァイオリン奏者の中には手こずっているような場面も散見され、この曲の難しさを余計に感じました。後半の2曲は「大健闘」と言うような演奏だったと思いますが、普段優秀な楽団で良く聴くような「ぎらぎら感」が無く、その「素っ気無さ」が私にとっては心地よかったのかも知れませんし、その裏返しで「物足りなさ」を感じた聴衆もおられたのではないかと思います。第7番は10年程前に実際に演奏した思い出深い曲でしたが、特にこの曲においてはオケは良く反応していたと思います。終演後、どの楽員さんからも「難しかった」との声をお聞きしました。それが技巧的なことを指しているのか、それとも音楽的なことを言われているのか、そこをあえためてお聞きするのは野暮だと思い、敢えてお聞きせずに失礼させて頂きました。シベリウス、難しい作曲家ですね・・・。