台湾空軍のF-5E/FタイガーⅡがまもなく退役する。第7飛行訓練航空団(志航基地)ではパイロット育成にタイガーⅡを運用してきたが、当機による訓練飛行は終了した模様だ。

台湾空軍では、導入時の蒋中正総裁の名前から、『中正号』と呼ばれ、胴体(国籍マーク横)にその名前を記入している。(機体右側の文字は逆向き記入)

Fタイプの複座機退役後は、『AIDC T-BE5Aブレイブイーグル高等練習機』に更新される。

AIDC T-BE5Aは、『F-CK-1経国』をベースに設計されている。
(提供:台湾空軍)

F-5戦闘機は、軽戦ながら運用が容易な機体として発展途上国に輸出され、約2,200機が生産された。

台湾空軍向けのF-5Eは、1974年10月30日に初号機が完成し、AIDC社がライセンス生産を担当した。F-5Eが242機、F-5Fが66機の総数308機が1986年12月9日まで調達が行われた。

これらの機体は戦闘空中哨戒に従事し、台湾空軍の一翼を担った。

戦闘機型は退役するが、偵察型のRF-5Eは、第5戦術戦闘航空団(花蓮基地)で運用が継続される予定となっている。

志航基地の第7飛行訓練航空団には2026年までに66機の『F-16V』が配備されることが決まっているため、あらたに『第7戦術戦闘航空団』として2023年12月1日に改編されている。
(提供:台湾空軍)