数年前、国際交流会館でチェンマイ出身のタイ人(台湾のハーフ)と出会ったことから、急にタイに興味を持ちはじめた筆者。

以前から、チェンマイには軍の基地があり、チョッパーが配備されていること、子供の日に「サーブ グリペン」、「F-16バイパー」、「F-5Eタイガー2」が飛び回るエアショーがあることは知っていましたが、実際に住んでいる人から話を聞くと、行きたくなります。

筆者が『文化遺産の保存調査に興味がある』と伝えると、『寺院が数多くあり、ぜひタイを案内するからきてほしい』と誘いを受けたのですが、親の反対もあり、熊本地震後ぱったりと連絡が途絶えてしまいました。

熊本地震前、「ハセガワ 1/72 F-16C」と 「ミニウイング 1/144 ノースアメリカン T-28B タイ空軍 デカール」を使ってタイ空軍機を製作し、アクリルケースに納めて渡しました。

それからしばらくして、「F-86L」の存在を知り、「OV-10 タイ空軍デカール」を手に入れたので、ハセガワのF-86Dを改造して製作に入りました。

ハセガワから発売されている、F-86Dのキット。一番安かったのと、状態が良かったので、即買。

『レオナルド7』という、店内にジャズがかかる雰囲気のいい店です。オーナーはすごく気さくで話しやすく、丁寧に対応してくれます。

パーツ構成はシンプルで、若干ヤスリがけしていますが、パーツ間に段差ができることなく、パテ修正するほど、ひどくなかったです。

シルバーの機体なので、薄くブラックを下地塗り、上からメタリックシルバーを薄く重ね塗り、陰影をつけます。

主翼の影になる部分、尾翼の影になる部分、ギアカバー、機体下面は機体上面や側面より若干黒を強めに目立たせます。

シルバー系の機体色は、シルバー1色でベタ塗りできる反面、ガンメタル、メタリックシルバー、シルバーを何度も薄く重ね塗りする必要があり、電気スタンドの灯りと自然光と見比べながら、塗布しなければなりません。

今回は、燃料タンク、脚、脚カバーを先に主翼に固定してから、塗装しました。

デカールの状態は良好で、薄すぎず、厚すぎず、劣化もしてません。たまに黄ばんでいるデカールは日干しするのですが、今回はしなくて良かったです。

博物館に展示されている機体を参考に、デカールを貼り付けていきます。

F-86Lは、AIM-9 サイドワインダー 短距離空対空ミサイルが2発搭載でき、D型に付加されなかった機能があります。

ベトナム戦争では、パイロットの脱出に猶予を与えるため、熱探知のサイドワインダーを使うことが多かったようです。

サイドワインダーのパイロン形状が今一つ不明で、自作に自信なかったので、未搭載。

空自の戦闘機にはエンジン部分に危険を示す赤ラインがつきますが、タイ空軍機はわからず、
「つくのでは?」と予想して貼り付け。

『あとから、汚し塗装するんだ。見えなければ、どうということはない』

しかし、万が一、違ったら??

『サボテンが花をつけている』と現実逃避することに。

凸モールドより、凹モールドが汚し塗装しやすいですが、綿棒で水彩画の下書きを書くようにポンポンと叩くとやり易いです。

スジ彫りした時、失敗したときを考えると後戻りできないので、やめました。





パイロットを乗せると良かったのですが、資料がなくて、パイロットスーツの色がわからず、乗せていません。

空自のようにオレンジだったのか、セージグリーンだったのか写真を見つけられませんでした。

そもそもタイ空軍機って、プラモ無さすぎ。

古い金型を使って、バリエーションだすわりに、タイ空軍、スリランカ空軍は1個もありません。

そろそろ、A-7D、クフィル、F-86Dでスリランカ空軍、タイ空軍バージョン出してほしいところ。

コルクシートに、アクリル絵の具グレーと白で塗り、黄色のラインをいれたエプロンのジオラマを製作して、ケースに入れ渡すのを楽しみにしていたのですが、、、、、
熊本地震で、潰れ、ぐちゃぐちゃに。。。

もう一度、製作しなおしたいが、デカールが販売終了。

『嘘だと言ってよ、、、』

以前の職場には、スリランカで日本人学校の教員家族が在職していて、『お手伝いさんがいた。室内はスリッパだった。放課後プールの前には、必ず食べていたお菓子がある。バスで学校まで通っていた。住友などに勤めていた親の子供も通っていた。隣に国の大臣が住んでいた』など、興味深い話をしてくれました。

当時学校に通っていた人とは、今でも親交があり、スリランカの話だけでなく、韓国語で書いてあるアカデミー(韓国のプラモメーカー)製品のインスト翻訳など様々なことに向き合ってくれます。

その影響から、スリランカ空軍バージョンのクフィルも製作していましたが、
こちらも熊本地震で潰れてぐちゃぐちゃ。
無惨な姿になってしまいました。

地震の復興後、潰れたプラモをもう一度製作し直す、プラモ再生計画を立ち上げました。

どのプラモも絶版になり、再生不可能になりましたが、スリランカ空軍のクフィルは、デカールも手にはいりそうで、いまなら作り直しできそうです。