「はあ!?俺だけ脱ぐのかよ」
「お前が脱ぐまで俺は脱がない。ほら脱げよ」
望がTシャツを更に押し上げたところで、浄華は抵抗せず、腕を上げて簡単に脱がせられるようにした。
少し驚いたような表情を浮かべた望だが、動きを止めずにそのままTシャツを取り去った。
「…あ……」
自分が脱がせた浄華の上半身を見て、望の顔が赤くなった。
「何恥ずかしがってんだよ。お前が脱がせたんだろ」
「そう…だけど…」
望は黙り込んだが、少しして重そうに口を開いた。
「なあ…」
「何だよ」
「これから…どうすればいいの?」
「…えぇ…?」
まさかこのタイミングでこんなことを聞かれるとは思ってもみなかったので、浄華は拍子抜けしてしまった。
「それ、今更聞く?」
「だって…」
一体何と説明すればいいのだろうか。
いくら自分でもあまり言葉にしたくはない。
「自分が思った通りにやればいいだろ」
「でも…もし間違ったら怒るだろ」
「どんな間違いする気だよ。いいよ、間違ったら蹴るから」
「それが嫌だって言ってんだろ!」
「分かったから、まずやってみろ」
そう言うと望は固まってしまった。