「・・・・・・」
「・・・・・・」
『ヤる』とは言ったものの、二人ともなかなか行動を起こせず、沈黙が続いた。
「・・・浄華、なんかしろよ」
「え・・・俺から?」
「お前が抱くんだろ!お前からやれよ!」
そう言われても、色々恐れ多くて何もできない。
何かしたらしたで歯止めが利かなくなるのも怖い。
色々なことを考えていると、望が先に痺れを切らした。
「お前ってヤツは・・・もういい!」
諦めてしまうのかと思ってぎょっとしたが、望は浄華のTシャツを掴んできた。
「俺からやってやるよ」
「おい・・・」
「大人しくしてろ」
「・・・はい」
返事をした瞬間、唇を重ねられ、ビクッとした。
「いちいちビクビクしてんじゃねーよ、へタレ」
何も言い返せず、動かずにいると、首筋に軽くキスをされる。
「随分手際がいいな」
「慣れてるからな」
次は鎖骨辺りに数秒キスをされる。
「?」
何か違和感を感じて、ベッドに置いてある鏡を取ってその辺りを映してみると、赤い跡がついていた。
「お前っ・・・何してんだよ!」
「え?マーキング」
「こんなとこにつけるやつがあるか!学校で見られたらどうすんだ!」
「虫刺されって言えば?」
思いっきり他人事のような返事をする望に仕返ししてやりたいと思った浄華は、望の肩を掴んで形勢を逆転させ、鎖骨ではなくもっと上の首の辺りに唇をつけた。
「お前こそ何すんだ!」
怒る望の首には、浄華の鎖骨よりもくっきりと赤い跡がつけられている。
「虫刺されって言えば?」
「・・・このやろう・・・」
悔しがる望の顔を見て、浄華はクスリと笑った。