「浄華!浄華!」
はっとして目を開けると、望の顔が映る。
「え・・・あれ・・・?」
目の前にいるのは成長した望。自分の目線もなんだか高い。
(夢でも見てたのか・・・?)
本当にあった出来事のように鮮明に覚えている。
でも、やっぱりこっちが現実だ。
「何でお前がここにいるんだよ!」
「え?何でってお前を捜して・・・」
「だから何で?」
望は不満そうな表情を浮かべた。
「えと・・・まずは・・・ごめん」
「え?」
急な謝罪に望は拍子抜けしたようだ。
「酷いことして本当にごめん。望は一番大切な友達なのに・・・怖がらせちゃったよな・・・」
望は少し間を空けて答えた。
「いや・・・元はといえば俺が悪いんだよな。自分の勝手な都合でお前を待たせた上、嘘ついたからキレたんだろ・・・?」
「・・・それもあるけど」
「違うのか?」
意外な返事に望は不思議そうな顔をする。
「じゃあ何で怒ってたんだ?」
戸惑ったが、素直に事実を話した。
「お前が女の子とヤッてたから」
「!やっぱりそれが・・・」
「そうじゃなくて、なんて言うのかな・・・嫉妬?」
「・・・やきもちってこと?」
「まあ・・・そうだな」
望は余計混乱したようで、浄華の顔をじっと見つめた。
「何で?お前好きな女の子いないって言ってたじゃん」
望は浄華が自分に嫉妬したと思っているらしい。
「違げーよ!相手の女の子にだよ!」
「・・・何で?」
望はまだ気づいていない。
この場は軽く流して真実は胸の奥にしまっておこうか。
・・・いや、それでは何のために望を捜しにきたのか。謝る以外にも目的があったはずだ。
浄華は意を決して望に言った。
「俺は・・・・望が好きなんだ」
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