【華の舞い】
咲いた華が死んでゆく
開いた花びらが散ってゆく
椿は首からポトリと落ちて
梅は１枚ずつこぼれる
朝顔はしぼみ、菊は舞い、
牡丹はくずれる
貴方はいったいどのように散るの？
【僕の私の】
寝かしてくれよ
いつも君は明るいね
ふとした時に僕に何かを知らせ
何かに役立とうと懸命だね
そんな君から離れられない
手放したくない 手放せない
小さな体がすっぽり収まって
とてもちょうどいい
いつも時を忘れて夢中になってしまう
君と一生寄り添うことになるでしょう
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【神の言い分】
ある日神様は言いました
予想外の展開だと
ある日神様は言いました
私はこの地を見届けるのだと
ある日神様は言いました
欲に汚れ荒ぶる人の世と
八百萬の神と共に日の本御守り続けよう
干ばつの大地に恵の雨を
危うい時には神風を
私はただここにいるだけなのに
今じゃ銭投げ欲を投げ
私への気持ちは迷子のよう
人間 願いは届いてます
私の思いは届かない
欲望満ちた願いの前に
一つ言いたいことがある
銭は投げずに懐にしまえ
【神の言い分2】
わたしは疲れました。
耳が取れそうです。
人間よ、願いばかりを
ぶつけなさんな
みんな欲ばかり言ってさ
聞くけど叶えられないよ
運に身を任せてくれよ
大金、合格、無病息災、
そんなの自分でなんとかしなさい
この地を守っている身なだけです
全ての神に対して
願いを祈ればいいってもんじゃない
みんな勘違いしているだけさ
私はここにいるだけ
人の世の未来を見届けるのが使命
そしてこの地に住むもの全てを
見守るのが使命
奇跡なんて管轄外
気持ちを形にするのは嬉しいけどね
下心が見えてしまうから
形あるものを腐らせてしまうだけだよ
銭を投げれば願いが叶うわけない
ただ素直に私に気持ちを伝えて欲しい
私がここにいるのは
何のためかを考えて欲しい
願いを叶える為じゃない
この地を守る為なんだよ
人の気持ちが力となるんだよ
私は今 力不足です。。。