雨の降る夜中
排水溝へと集う水
行き場を無くしたものたちの
集う場所なのかもしれない
水に流してしまおうか
流せるわけないよなぁ
流せるものでもないのだから
重ければ重いほど
頑丈で頑なで
確固たるものになるのだから
弾き出された飛沫は
無造作に散りばめられて
溶け込むことも知らぬまま
暗い道を進めば
行き着く先は
行き場を無くしたものの集う場
どこへ行く
どこへ出る
どこから出る
抜け出せない
抜け道が見当たらない
辿り着いたのに戻れない
転成して新たなものへ
僕らはまるで
雨のよう 雫のよう