樹齢3000年の樹 | エブリデイ日記

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なるべく毎日日記を書いてます!

拙い日記ですがふらっと立ち寄る感じで、
読んでくだされば幸いです。


今は昔、遠い昔。

時代と共に生きてきた。

最初は小さな双葉から

次第に枝へと成長して

大きな木へと成っていった。

どんなときでもそこにいて

傷つきながらも立っていた。

戦争中も立っていた。

嵐に遭っても、雷に打たれても

その樹は必ず立っていた。

孤独に生きた一本の大きな樹の話。



生きてる心地はしていないが

確かに存在していることは確信できた。

いつ生まれたかなんて知らない。

気づけばここに立っていた。

いつしか他の木のように

草花のように枯れてしまうのでしょう。

そう思いながらとてつもない年月が経ち

周りの草木は枯れ果てた。

気づけば独りになっていた。

他の植物が生えることはなかった。

幹にはコケやキノコを生やし

生を宿した。

長い年月が経ち

あのとき生えたコケやキノコは枯れて

また新たなコケやキノコを生やす。

枝には鳥の巣ができていて

命あるものを授かった。

この樹からいろんな生を生み

いろんな命が育まれた。

今もどこかに存在する樹齢3000年の樹。

素朴にたたずみ

孤独に生きる孤高の存在。








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