タイトルの通りの。
ご質問や、お問い合わせをいただいたりします。
このコロナ禍でライブショーが全滅のような感じになっているので。
いろんなマジシャンの方が、Zoomなどを用いた、リモートで楽しめるマジックショーを行なっています。
例えば、如月と仲良くしてくださる大先輩のピエールさんは、もしかしたら日本で一番オンラインショーを開いていらっしゃるのではないでしょうか。
素晴らしい試みだと思います。
決して簡単なことではなかったと思います。
いろんな方々が、工夫をこらしておられます。
ところが。
じゃあ如月も、とは、どうもならないのです…。
いつも、何をやるか決める時は、
『具体的にイメージできるか』
が、ものすごく重要で。
イメージできたときは、大概のことが実現できてきました。
ところが。
オンラインショーで、如月が皆さんを楽しませているところがどうも見えないのです(T_T)
終わった後に、
『いやあ、リモートでもマジックって楽しいもんだねえ』
という感想ではなく、
『…やっぱり、マジックってライブじゃないと良さがいまいちわからないのかもねえ』
という感想になりそうな気がするのです。
そして、そういうイメージの状態でやったことが良い結果に結びつかないということは、過去の如月の経験でわかっています。
「でも、如月さんはテレビでもマジックやってますよね。あれはリモートみたいなもんですよね」
と思うかもしれません。
ところがあれは。
『芸能人のお客さまに観てもらっているライブショーを、リモートで観覧している』
わけで、いわゆるリモートショーではありません。
そもそも、なぜ如月がテレビで演技をするかというと、
『テレビを観てくれたお客さまが、次はライブでマジックを観たいなと思ってほしいから』
という部分があるわけで、そもそものゴールがライブなわけです。
それに対して、オンラインショーは。
今のところ、
『如月のマジックをライブで観たことがあるのだけれど、今はライブで観ることができないから、オンラインショーで我慢しよう』
という需要や、使い方になると思うのです。
つまり、100を知っている人に、それより劣るものをお見せしなければならない。
オンラインショーで120を提供する自信はないのです。
例えば、ゴハンでいえば。
今までテイクアウトをやっていなかったお店が、テイクアウトを始めた。
味だけでいえばもちろん、お店で出来立てを食べた方が美味しい。
でも。
お店の味に近いものが、家で楽しめる。
という風に、別のパラメーターを上げることができます。
それに比べてマジックのオンラインショーは。
あくまで、如月的にはという話ですが。
ライブでマジックを楽しめないというパラメーターの減少分を補うことができる、別の要素が見つからないのです。
花火をリモートで観るつまらなさに通じるものがある気がします。
なので、今まで一度もオンラインショーは開催せずにやってきました。
できることならやはり、ライブショーをお見せできるまでガマンしたいんですよねえ。
もう少し状況が許してくれるようになったら。
ミニライブでもいいので、やりましょう！！
できることなら、東京と仙台で！！
まだテレビで演じていないマジックも色々ありますので！！
如月が大好きな映画、
『ザ・マジックアワー』
の中のセリフ。
「マジックアワーを逃した時の一番の方法、知ってますか？
簡単なことです。明日を待つんだよ。
マジックアワーは必ずまたやってくる。この世に太陽が昇る限り。」
牙を研ぎながら、じっとマジックアワーを待つのです。
どうせお見せするならば、いいものを。
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