脱サラしてマジシャンになった後輩の初ステージを観に行ってきました。

後輩というか、生徒というのでしょうか。


彼は現在、とあるマジックバーにて、店長(代理なのか?)をつとめています。


金曜日がステージデビューということでしたが、あいにくその時間は予定が入っていて、行けず。

なのですが、せっかくの初ステージ、観れるならステージショーだけでも観たいと思い、予定をずらしてもらうことにしたのです。

ところが、当日お店に電話をしたら、満席。

金曜日だから満席でも当たり前とはいえ、幸先のいい始まりだ、差し入れだけ置いて帰ろうと思っていたところ、たまたまお店の前で知り合いのスタッフの方にお会いしまして。

せっかく来たんだから観ていってくださいよとおっしゃっていただき、物置的なところから顔だけ出してステージを観てきました(笑)。


本人もこの記事を見るかもしれませんが、お世辞は書けないので、正直に。


いやー、なんつうか、デビュー戦だからとかそういうことではなく、もうメチャクチャで。

自分がステージやるときはもう緊張とかはさすがにないのですが、観ているこっちが緊張して、変なベタベタした汗がカラダから出ているのを感じました(笑)


しかも、下手くそなのにとにかく長い(´д`|||)

残念ながら、学芸会でした。



一生懸命頑張ってるのだから、応援してあげようというのは、素人に対して言うこと。

お金をいただいて演技をする、つまりは曲がりなりにもプロを名乗っている以上、今の彼に何の擁護もできません。

最悪です。


しかし、お客様が優しかった。

彼のいいところは、邪悪なオーラが出ないところです。

いい奴なのです。

そこは、すぐに邪悪なオーラが出る如月には逆立ちしても真似のできないところで。

なんとなく憎めなかったからこそ、お客様もなんとか最後まで付き合ってくれていたのだと思います。

プロに対して言うことではないですが、一生懸命やってるから応援してあげようと思ったのだと思います。


そういう意味では、最悪ではありますが、彼にとっては、いいお客様に恵まれた、最高のスタートだったのかもしれません。



如月は今まで、レベルの低いステージをやったマジシャンに対し、お客様からあれで金を取るのかとクレームが来ている場面を何度も見たことがあります。

そして、そういうマジシャンが辞めさせられたのも何回も見ています。

お客様は、安くないお金を払っているのだから、それは仕方ないことであり、当たり前のことなのです。

そういう方もたくさんいるということを肝に銘じ、自分のレベルを真摯に上げていくしかないのです。


一回だけなら、お客様は気まぐれで来てくれます。

そのお客様が、次に別のお客様を連れてきてくれてこそ、お店に在籍しているマジシャンという職業が成立するのです。


ただの気のいい奴から脱却するなら今です。

応援しています。


でも。

それでも。

なんだか少し涙が出そうになったのも、また事実でした。

お会計取ってくれませんでした。ごちそうさまでした。







今日はお休みです。

ナナはまたひどいことになっていました(笑)