日時:2024年7月5日

会場:サントリーホール

指揮:ヤクブ・フルシャ

ヴァイオリン:五明佳廉

東京都交響楽団(コンマス:矢部達哉)

A席4,050円(割引後・2F LB-8-10番台)

 

<木管トップ>
フルート:柳原佑介
オーボエ:鷹栖美恵子
クラリネット:サトーミチヨ
ファゴット:岡本正之

<金管トップ>
ホルン:西條貴人
トランペット:高橋敦
トロンボーン:風早宏隆

東京都交響楽団 第1003回定期演奏会Bシリーズ

 

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番・ト短調 op.26

(ソリストアンコール)ピアソラ タンゴ・エチュード第3番

ブルックナー 交響曲第4番・変ホ長調 WAB104「ロマンティック」(コーストヴェット:1878/80年版)


前半は、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。
五明さんは日本人だと思い込んでいたのですが、ハーフなんですかね。プログラムを見てもそこまで書かれていませんでした。

その五明さんのソロ、凛とした美しさのある演奏ですごく明快。 

バックの都響との相性が抜群。抑える所は抑えてソロを際立たせつつ、ここぞという時はドーンと爆発させる。すごくメリハリがあり、五明さんのソロと合っていました。
すごく楽しませてもらいました。名演だったと思います。


後半は、ブルックナーの4番。

今日も都響の弦が重厚。もちろん16型。

第4楽章の真ん中辺の弦のトゥッティは痺れた。今の都響の弦は絶好調のような気がします。

西條さんのホルンもいい音してました。弱音の高音でそーっと入る箇所が多く、緊張感の連続でしょうが、いい仕事されてました。

ホルン全体も良かったです。特に第1楽章のラスト、ホルンだけ強奏で音が残る部分の見事さ、ちょっと涙が出そうになりました。

それにしてもフルシャさんの作り出す壮大なサウンドに何度も酔いました。打楽器はティンパニしかないのにあのダイナミックな音を作り出すんですから。しかも音が割れてないですからね。低音から高音まできれいな音型であの音量は本当にすごい。

ただ、これだけの凄い演奏だったのですが、泣けることはありませんでした。まぁ、ブルックナーで泣けることはなかなかありませんから。でも間違いなくいい演奏でした。

今日は前半も後半も大満足。