日時:2024年6月9日
会場:つくばアルスホール
オーボエ:荒木奏美
ピアノ:大崎由貴
1,500円(自由席)
第2回TRSサロンシリーズ
荒木奏美-染みわたるオーボエの調べ-
クープラン 恋のうぐいす
江藤光紀 新緑の中で(世界初演)
ドラニシニコワ ポエム
フォーレ 夢のあとに
ラヴェル クープランの墓よりメヌエット
ラヴェル ハバネラ形式の小品
ラヴェル 水の戯れ ※ピアノソロ
G.シルヴェストリーニ 「5つのロシアの練習曲」より 「プロコフィエフへのオマージュ」 ※オーボエソロ
プーランク オーボエソナタ
(アンコール)愛の小径
今日はつくばでオーボエを堪能しました。
地元なので車で・・・車でコンサート行くのってちょっと新鮮です。
まだ20代のころ、やはりオーボエのシェレンベルガーさんのコンサートにつくばのノバホールに行った以来かもしれません。
もっとも地元と言っても車で45分位くらいかかるのですが。
というわけで、今は読響の主席としてご活躍の荒木奏美さんのコンサートに行ってきました。
筑波大学の有志団体が主催だそうですが、すごくチケット代が安い。なんと1,500円。
100席ほどしか収容できない小さな会場で、講演会の時みたいに椅子に小さい台がついてて、プログラムを置いておくのにちょうどいい。一つずつ離れて配置されているので伸び伸びとした空間。傾斜がついていないので後ろの方だとやや見えづらいのかもしれないですが、それでもこの小さい空間なので問題ないでしょう。
残響があまりないホールですが、オーボエを聴くにはそんなに問題ないかと思います。弦にはつらいかなと思いますが。
ステージがないので、客席と一体になった感じでアットホームな雰囲気。
荒木さんが曲の解説を優しく、ちょっと面白くしてくれるので、知らない曲でも興味を持って聴くことができます。
オーボエっていい音色ですよね。
きれいで、それでいて温かみがある。荒木さんは日本で一番うまいオーボエ奏者てはないかと思っているので、もう幸せの2時間でした。こんなにたっぷりと聴けるなんて夢のようでした。フォーレの「夢のあとに」はあまりの美しさにウルッときました。
と思えば、シルヴェストリーニのエチュードでは超絶技巧も披露してくれました。
筑波大学の准教授である江藤光紀さんがこのコンサートのために書き下ろされた「新緑の中で」はオーボエの良さを生かすとても聴きやすい曲でした。オーボエだけでなく伴奏のピアノも手を抜かないところが心憎い。いい曲だったな。
今日は眠気が出ることなくあっという間に終演。充実した時間でした。