日時:2024年5月12日
会場:ミューザ川崎
パイプオルガン:大木麻理
指揮:河地良智
お茶の水管弦楽団(アマチュア)
お茶の水管弦楽団第114回定期演奏会
ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」序曲
ビゼー 歌劇「カルメン」第1組曲・第2組曲 より抜粋 サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」
(アンコール)ビゼー 歌劇「アルルの女」からファランドール
2F 2CA-4-10番台
お茶の水管弦楽団は音大ではない一般の大学生によるオーケストラ。
中学、高校での吹奏楽の隆盛を考えると管楽器のレベルが期待できることは容易に想像がつくのですが、弦は初心者が多いと思われ、楽団を維持していくのは大変なんだろうなと思います。
でも、このお茶の水管弦楽団は、弦のレベルがなかなか高い。今回の演奏を聴いていてコロナ前よりレベルが上がったのではないかとすら感じた。ピッチのズレはほとんど感じることはないし、何より音量が大きい。音量だけならプロオケにも負けない位の音量が出ていたように思います。並みの努力ではここまでできなかったろうと推察します。もちろん表現力という面ではまだまだ課題はありますが、ここまでできれば大したものだと思います。音大じゃないんですから。
1曲目はナブッコ序曲。
冒頭のトロンボーンとテューバのコラールは、うーん、少し各奏者間の音量のバランスが崩れていたか。
その後のオケ全体での強奏は先述の弦の頑張りが目覚ましく、オーっと思わせてくれました。
2曲目はカルメン。
弦の充実はここでも発揮。
管楽器のソロもいい音を聴かせてくれました。
フルート(二重奏も)、トランペットなど。何の曲だったか忘れましたが、裏旋律を吹いていたホルンも良かったです。
ご機嫌な気持ちにさせてくれました。
後半はサン=サーンスのオルガン付き。
冒頭の弦のピアニシモが思いの外美しくてびっくり。弦の音はより一層厚みを増したように思いました。
木管のソロが充実していました。金管が聴かせどころでアラッという場面が少々あったのが残念ではありましたが、立派なものでした。パイプオルガンは大木麻理さんですからいつもながら素晴らしい音を聴かせてくれました。
フィナーレの盛り上がりは胸が熱くなりました。
アンコールの前に指揮者が話してくれたのですが、今の主力の3,4年生はコロナの間、ほとんど合奏練習ができなかったのだとか。言われてみればそうですよね。大変な苦労をされてここまで到達されたんだと思ったらおじさんはますます感動してしまいました。
アンコールのファランドールも大いに盛り上がり、幸せな気分で帰途につきました。
学生のみなさん、お疲れ様でした。感動をありがとう。