日時:2024年5月3日

会場:東京オペラシティコンサートホール

ピアノ:横山幸雄

B席通し券5,500円 3F R1-10番台

 

横山幸雄 ピアノ・リサイタル「入魂のショパン」Vol.15

 

<第1部>天才少年から真の芸術家へ
12の練習曲 op.10
ピアノ協奏曲 第1番 op.11
<第2部>パリでの若き日のショパン
ワルツ第1番 「華麗なる大円舞曲」 op.18
ノクターン 第20番 「遺作」 嬰ハ短調
幻想即興曲 op.66
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22
バラード 第1番 op.23
24の前奏曲 op.28
<第3部>充実の日々と祖国を憂いて光と影の交錯
スケルツォ 第2番 op.31
ピアノ・ソナタ 第2番 「葬送」op.35
ポロネーズ 第5番 op.44
ノクターン 第14番 op.48-2
バラード 第4番 op.52
ポロネーズ 第6番 op.53 「英雄」
<第4部>さらなる高みへ向かって若き円熟の境地
3つのマズルカ op.59
舟歌 op.60
ポロネーズ 第7番 「幻想」 op.61
ピアノ・ソナタ 第3番 op.58


2年ぶりにやってきました。GWのお楽しみ。

確か2年前は通し券は席のランクがなく全席10,000円だった気がするのですが、今回はランクができ、一番安いB席は5,500円。もちろん私はこちらを選択しました。オペラシティは3Fバルコニーでもそんなに音は悪くないので。

朝の10:30から夕方の16:30まで休憩3回を挟んで6時間もショパンの世界に浸ることができ幸せ。しかも今回はメジャーな曲を中心にプログラムが構成されています。聞き覚えがなかったのは3つのマズルカのみ。


今年の1曲目はop.10の方の練習曲集。op.25よりこちらの方が断然好きです。アルペジオ連続の1番が中でもお気に入り。他にも別れの曲、黒鍵など練習曲とは思えない名曲が続き、締めは革命。こんな指がこんがらがりそうな曲をいとも簡単に弾きこなす横山さん。さすがです。

これを弾いただけでお疲れ様と言いたくなるのですが、休憩も入れずにピアノ協奏曲第1番をピアノソロバージョンで。オケパートもピアノで弾きますので休むことなくずっと超絶技巧で弾きまくることになるのですが、それが何か?と言わんばかりに快調に飛ばし曲はフィナーレに。ショパンの1番といえば最近、気になるのはあの反田恭平さんのショパンコンクールからおかしな慣例になってしまったまだオケが演奏しているのに起きてしまうあのフライング拍手。今日はピアノソロだから最後までちゃんと聴けるだろうと思っていたのですが、その期待を嘲笑うかのようにあのタイミングで堂々とフライング拍手が起きてしまいました。しかもパラパラではなく3割位の人が加担したであろうレベルの大きい拍手。もー、いや。フライングしないと失礼くらいに勘違いしてる人が多いんてしょうね。テレビの力って恐ろしいです。


まだ1/4しか終わっていない段階で書きすぎてしまいましたので後は簡単に。

その後もMr.タフネス横山さんは全く手を抜くことなく、スケールの大きい演奏で楽しませてくれました。特に低音がガンガン鳴りまくる曲は気持ちが高ぶりました。生でないと味わえない迫力。アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ、バラード第1番、スケルツォ第2番、英雄ポロネーズ、ソナタ第3番は特に素晴らしかったです。


あんなに弾きまくってよく腱鞘炎にならないなぁと本当に感心します。私なんていつもはあまり使わない右の親指でスマホを連打した際に親指を痛めてしまい、ピアノを半年位弾くことができなくなってしまいました。やはりプロは違うんでしょうね。


9月にここオペラシティで今度はベートーヴェンのソナタを12曲演奏されるそうで、チケットが先行発売されていましたので、またB席5,500円を購入してきました。悲愴、月光、テンペスト、ワルトシュタイン、熱情、ハンマークラヴィーア・・・。これ絶対お得だと思います。