日時:2024年4月28日
会場:ミューザ川崎
指揮:太田弦
ピアノ:田村響*
東響コーラス**
東京交響楽団(コンマス:グレブ・ニキティン)
S席 4,875円(年間セット券)
2CA-2-30番台
<木管トップ>
フルート:竹山愛
オーボエ:最上峰行
クラリネット:吉野亜希菜
ファゴット:福井蔵
<金管トップ>
ホルン:上間善之
トランペット:ローリー ディラン
トロンボーン:鳥塚心輔
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第196回
L.アンダーソン ピアノ協奏曲 ハ長調*
A.ニューマン 20世紀フォックス・ファンファーレ
J.ウィリアムズ 映画「スター・ウォーズ」から
メイン・タイトル
アナキンのテーマ
運命の闘い**
アクロス・ザ・スターズ
英雄たちの戦い**
帝国のマーチ
ヒア・ゼイ・カム
ハン・ソロとレイア姫
ルークとレイア
エンド・タイトル
(アンコール)帝国のマーチ
2024/25シーズンのミューザ名曲全集幕開けです。
席は昨シーズンと全く同じ席。
ミューザのシーズン席は完全入れ替えなので隣がどんなひとになるのかドキドキ。昨シーズンは飴玉の女性のカサカサ音に悩まされました。少しご年配の女性でいい感じの方だったのですが。さて、今年はどうか。隣のご年配の男性のデカい拍手に悩まされそう。それ以外はすごく紳士的で良さそうな方なのですが。ちょっと耳に刺さる音なんですよね。無意識なんだと思いますが。
というわけで、最初の曲は、そり滑り、トランペット吹きの休日、タイプライターなどで有名なルロイ・アンダーソンのピアノ協奏曲。一体どんな曲なのか興味津々。
第1楽章は大河ドラマの曲のようで壮大な感じ。好きです。第2楽章は叙情的なメロディーや楽しいリズムで楽しませてくれました。第3楽章はこれぞルロイ・アンダーソンの世界。そして、ここまであまりピアノが目立つ場面は少なかったのですがフィナーレにかけて激しい打鍵で駆け上がっていく様は圧巻。
いやぁ、楽しかった。ちょっとライトな感じですが私はこういう曲、好きです。
後半はメインのスター・ウォーズ。
20世紀フォックスのファンファーレ付きというこだわりに好感。
ひと通り、スター・ウォーズは映画を見ているのですが、曲名からはピンと来ない曲も多く、楽しめるかどうか心配だったのですが、そんな心配は吹き飛ばしてくれました。
メイン・タイトルはもちろん聴き慣れていますが、生のオーケストラの音で聴くと迫力が全然違うなと感動。もう少し金管が暴れてくれるともっと良かったと思いますが、統制が取れたいい仕上がりだったと思います。
最も良かったのは「運命の闘い」。重みのあるコーラスがコラールのような歌唱でスケールアップし、銅鑼の連打、ティンパニの連打、ホルンの雄叫びもあり気持ちは最高潮に達しました。現代のレクイエムのような曲でした。もちろんここで落涙。
「ハン・ソロとレイア姫」では最後の竹山さんのフルートが本当に姫が奏でているかのようでまた落涙。
「ルークとレイア」では今度は上間さんの雄大なホルンにまた落涙。
最後のエンド・タイトルの壮大な響きでじんわりと涙ぐみいいフィナーレを迎えたと思っていたら、今日はこれで終わらなかった。
カーテンコールを何度かやった後、ステージが暗くなり、コンマスのニキティンさんがどこに隠していたのか帝国軍(ストーム・トルーパーというそうです。娘に教えてもらいましたので補足しました。)の被り物で変装し、オケだけで「帝国のマーチ」か始まり、途中から指揮者の太田さんがダース・ベイダーに扮装して登場。いやぁ、盛り上がりました。この仕掛けでまた涙してしまいました。こういうサプライズに弱いもので。
ほんと、楽しくて感動したコンサートでした。
お堅いコンサートもいいですが、こういう肩の力を抜いて楽しめるコンサートもいいものです。
いいスタートが切れたのではないでしょうか。