日時:2024年3月2日
会場:ミューザ川崎
指揮:ピエール・ブリューズ
ヴァイオリン:MINAMI (吉田南)
オルガン:大木麻理
東京交響楽団(コンマス:グレブ・ニキティン)
S席 4,500円(年間セット券)
2CA-2-30番台
<木管トップ>
フルート:相澤政宏
オーボエ:荒木良太
クラリネット:吉野亜希菜
ファゴット:福士マリ子
<金管トップ>
ホルン:上間善之
トランペット:ローリー・ディラン?
トロンボーン:大馬直人
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第195回
ドビュッシー(ビュッセル編曲) 小組曲
サン=サーンス ヴァイオリン協奏曲第3番・ロ短調 op.61
(ソリストアンコール)クライスラー レチタティーボとスケルツォ・カプリス op.6
サン=サーンス 交響曲第3番・ハ短調 op.78「オルガン付き」
ミューザでオケを聴くのは約3ヶ月ぶり。
コンサートの数を減らしすぎたか?こんなに間隔が空いてしまうとは。家庭の平和のためにはこれ位でいいのかもしれませんが。
ということで、1曲目はドビュッシーの「小組曲」。
4曲の小品からなる組曲ですが、こんなに素敵な音楽ばかりなのに実際に演奏されることは稀な気がします。
最初の「小舟にて」から相澤さんのフルートが美しくてうっとり。2ndの濱崎さんとの二重奏も素晴らしい。
「メヌエット」では福士さんのファゴットが気品に溢れながらも味わい深いメロディーに感嘆。
2曲目はサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲。
これはもうMINAMIさんの独壇場。
冒頭のズシッとした深みのある音で聴衆の気持ちをガッチリと惹きつけた。その後も存在感たっぷりの音で楽しませてくれました。協奏曲でありながらオケの音にかき消されることなくしっかりと音を鳴らし切るのはお見事。ミューザの音響とも見事にマッチしていました。指揮のブリューズさんと東響のサポートも良かったということなのでしょう。
どうでもいいことですが、ミナミさんといえば2ndオーボエの方がボヤッとですか浜辺美波さんに見えて仕方ありませんでした。音楽と関係ない話ですみません。
後半はサン=サーンスのオルガン付き。
冒頭の弦がとてつもなく美しかった。これで名演を確信。
ブリューズさんは弦を気持ちよく歌わせる。そこに木管の素晴らしいアンサンブルが彩りを添え、安定感のある金管が立体感を出す。飽きさせない素晴らしい演奏でした。
第1部の後半、ホールオルガニストの大木さんが奏でるパイプオルガンとさざ波のように押し寄せる弦との美しい協演には思わず涙が出ました。
第2部の冒頭は弦の力強い音に気持ちが高揚。
フィナーレは躍動感溢れるオケの音と勇壮なパイプオルガンの音に酔いしれ、また落涙。
やっぱりミューザで聴くオーケストラの音は格別だなと実感。幸せなひと時を過ごすことができました。
ちょっと残念だったのは、最後でオケとパイプオルガンの残響を楽しんでいる時に始まってしまった拍手。ほんと、指揮者が腕を下ろすまで拍手は禁止!お願いしますよ。