日時:2023年8月10日

会場:ミューザ川崎

指揮:沼尻竜典

ピアノ:辻井伸行

神奈川フィルハーモニー管弦楽団(コンマス:石田泰尚)

S席 17,600円(平日夜セット券4公演分)

2CA-1-30番台

 

<木管トップ>
フルート:江川説子
オーボエ:古山真里江
クラリネット:亀居優斗
ファゴット:鈴木一成

<金管トップ>
ホルン:豊田実加→國井沙織→坂東裕香

トランペット:林辰則
トロンボーン:府川雪野

 

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2023

神奈川フィルハーモニー管弦楽団
辻井のショスタコと熱狂の『英雄の生涯』

 

オネゲル 交響詩「夏の牧歌」
ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番・ヘ長調 op.102*

(ソリストアンコール)ショパン 夜想曲嬰ハ短調(遺作)

R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」op.40(ヴァイオリン独奏:石田泰尚)


1曲目は「夏の牧歌」。

平日夜の1曲目にこんな曲はあかん!あー、やっぱり夢の世界にアッという間に行ってもうた。


2曲目はショスタコのピアノ協奏曲。

辻井さんのピアノがキラキラしている。そして何より楽しんで弾いているのがすごく伝わってくる。いい感じで弾けてました。

ただ、今日のお客さんは女性が多く、ほとんどが辻井さん目当てだったと思いますが、こういう曲を聴きたかったわけではないだろうなとちょっと思ってしまいました。


後半は「英雄の生涯」。

もちろん、私はこちらがお目当て。

沼尻さんのタクトは幾分早めで小気味いい。弦が溌剌とリズムを刻む。弦の編成は14-12-10-9-8。石田組長がグイグイと引っ張っていく感じで音が生き生きとしていた。そして、石田組長のソロが素晴らしい。組長の生涯って感じで情感たっぷり。

木管もそれぞれがいい仕事をしていましたが、壮快に吹き鳴らす金管がいい。林さんのトランペットも良かったのですが、8+1本のホルンが豪快で涙が出た。坂東さんのソロも見事だった。

英雄の戦場でのガンガン打ちまくったパーカッションも大迫力で大興奮。

最後はしんみりと生涯を閉じました。

ちょっと粗めの感もありましたが、個人的にはすごく好きな演奏で大満足。


約3週間にわたって開催された今年のサマーミューザも残すは明日のみ。ちょっと寂しい。