日時:2023年6月8日
会場:ミューザ川崎
指揮:米田覚士

ピアノ:三浦謙司*

読売日本交響楽団(コンマス:林悠介)

2CA-3-20番台

 

<木管トップ>
フルート:倉田優
オーボエ:金子亜未
クラリネット:中舘壮志
ファゴット:吉田将
<金管トップ>
ホルン:松坂隼
トランペット:長谷川潤(後半のみ)
トロンボーン:桒田晃

 

読響プレミア 公開収録

 
グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲*
(ソリストアンコール)ドビュッシー 月の光*
チャイコフスキー 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲 op.34
(アンコール)チャイコフスキー 弦楽セレナード第2楽章
 
何で6月の公演を今頃?と思われるかもしれませんが、
読響プレミアの公開収録で、放送前にアップするのは悪いかと思い、
下書きはしていたものの放送後にアップさせていただきました。
 
1曲目は、「ルスラン」。
速い。軽快に駆け抜ける。結構、これが爽快で心地よい。
 
2曲目は、ラフマニノフ。
先日、ヴィニツカヤさんの演奏を聴いたばかりで、まだその残像が残っているので、どうしても今日の三浦さんの演奏は小粒に感じてしまう。バックの読響が結構鳴らしていたのでピアノが完全に書き消されてしまうことが幾度も。
ちょっと気持ちが乗らなかった。
ソリストアンコールの「月の光」、しっとりとして心に沁みた。
ちょっと泣けました。
 
後半に入り、3曲目は、チャイコフスキーのロメジュリ。
指揮の米田さんはまだ27歳だそうですが、小柄ながらも身体全体を使った指揮で読響を鼓舞。エキサイティングなロメジュリを聴かせてくれました。
特に弦からダイナミックな音を引き出す力は秀逸。それでいて繊細な音まできっちりと表現させていた。
金管のためらいのないスコーンと通った音が実に爽快。
ハープが恐ろしく存在感のある音を出していると思ったら、3月まで東響にいた景山さんでした。
近年聴いたチャイコのロメジュリで一番の演奏だったと思います。
 
4曲目は、スペイン奇想曲。
これがまた鮮やかな演奏でロメジュリ同様、なかなかの名演。
米田さんという指揮者、大物になりそうな予感がします。
 
アンコールは弦セレの2楽章。
弦の音をたっぷりと楽しませてもらった今日のコンサートを締め括るのに最高な選曲だったと思います。