日時:2022年10月1日
会場:ミューザ川崎
オルガン:三上郁代、大平健介、石川=マンジョル優歌
3,150円(会員割引) 1C-1-10番台
ホールアドバイザー松居直美企画言葉は音楽、音楽は言葉 Vol. 4 《あした》
<三上郁代>J. S. バッハ 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV 537ブラームス 『11のコラール前奏曲』作品122 より 「わが心の切なる願い」オーベルタン 星のためのソナチネフランク コラール第1番 ホ長調<大平健介>ヨハンセン サンライズレーガー 楽興の時 ニ長調 作品69-4マッター コラール「われ神より離れず」 による幻想曲リスト 『オルガンのためのミサ』より サンクトゥス、ベネディクトゥスヴァメス 鏡ロッシーニ 『小荘厳ミサ』より 「宗教的前奏曲」ヨハンセン 賛美(日本初演)<石川=マンジョル優歌>ドビュッシー 月の光ラヴェル 道化師の朝の歌フォー レ パヴァーヌサン=サーンス 死の舞踏ギラン 「マニフィカトのためのオルガン曲集ー第2旋法による組曲」より テノールをティエルスでヴィドール オルガン交響曲第10番「ロマネスク」より 終曲
今日は若手オルガニスト3名によるパイプオルガンの競演。
まずは三上さん。
最初のバッハは幻想曲の部分は少々たどたどしく感じましたが、フーガに入ってからはいい感じで、雄大なバッハを聴かせてくれました。
三上さんが得意としているのはおそらくオーベルタンなのかと推察。
宇宙空間の中にいるような不思議な世界を楽しませてくれました。
フランクではホールいっぱいに広がる音の波を届けてくれました。サラウンドな音響に耳が大喜びしていました。気持ちよかった。
次は大平さん。
大平さんのみステージ上のリモートコンソールを使用した演奏。自席はこの上ない特等席。最前列のやや左側なので、迫力満点な上に指と足の動きを具に見ることができました。
いずれの曲も堂々たる弾きっぷり。
45分程の中に7曲もあったので、どれがどれだかわからなくなってしまいました。多彩な曲と演奏で楽しませてくれました。
最後の曲は作曲者から大平さんに献呈された曲だそうです。
最後は石川さん。
メジャーな曲がズラリと並び、ちょっとうれしい。初めて聴いて新たな刺激を得るのもいいですが、やはり耳馴染みのある曲はいいものです。サン=サーンスの「死の舞踏」なんて楽しくないわけがない。パイプオルガンの持つ多彩な音色をこれでもかと披露してくれました。
そして、締めは大曲のヴィドール。お見事!素晴らしい表現力とテクニックで約3時間に及んだコンサートを締めてくれました。
石川さんは2017年にみなとみらいホールのオルガン1ドルコンサートで聴いて以来。こんなに立派になられてうれしいです。