日時:2022年8月4日

会場:ミューザ川崎

指揮:藤岡幸夫

クラリネット:リチャード・ストルツマン* 
マリンバ:ミカ・ストルツマン**
ジャズ六重奏***:宮本貴奈(ピアノ)、井上陽介(ベース)、高橋信之介(ドラムス)、中川英二郎(トロンボーン)、本田雅人(サックス)、小池修(サックス)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(コンマス:戸澤哲夫)

S席16,800円(平日夜セット券4公演分) 2CA-2-30番台

 

<木管トップ>

フルート:竹山愛
オーボエ:?
クラリネット:須東裕基
ファゴット:石井野乃香?

<金管トップ>
ホルン:小林祐治
トランペット:松木亜希(後半のみ)
トロンボーン:?

 

フェスタ サマーミューザ 2022 KAWASAKI

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

チック・コリア トリビュートVol.1 ジャズとスペインを巡る音の饗宴

 

コープランド クラリネット協奏曲*

チック・コリア スペイン~六重奏とオーケストラのための**、***
リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲 op.34
レスピーギ 交響詩「ローマの松」

 

1曲目はクラリネット協奏曲。

ストルツマンさんのクラリネット、あまり好みの音ではありませんでした。硬くて少しギシギシした感じ。そういう風に演奏する曲なのか、それとも80歳とのことですのでそれが影響しているのか。それでも最後の方はコープランドらしい盛り上がりでした。


2曲目はチック中でコリアの「スペイン」。

これは無茶苦茶楽しかった。

ジャス、フュージョン界の猛者がズラリ。これはクラシックではなかった。

昔、キーボードの故・和泉宏隆さんが好きでTHE SQUARE(現T-SQUARE)をよく聴いていた時期があったのですが、その時に戻ったような感覚でした。プログラムの記載によるとサックスを吹いていた本田さんはT-SQUAREに在籍されていたそうです。道理で。中川さんのトロンボーンもカッコよかった。


後半は純粋なオケの曲に。

なんだかホッとします。

まずは「スペイン奇想曲」。

いつもながらシティ・フィルの弦はふっくらとしていい響き。

ただ、テンポが遅めか?各ソロ奏者がもうひとつ乗りきれていないように感じてしまった。特にクラリネットの須東さんはもう少し弾けてほしかった。音も小さくて、せっかくのアピールタイムなのにもったいない。

その中でも光っていたのは、ハープ(お名前わからず)とフルートの竹山さんとイングリッシュホルンの高橋さんでした。次のローマの松でも素晴らしい演奏でした。


その「ローマの松」。

弦はここでも大奮闘でしたが、金管が元気がなくもうひとつ盛り上がりに欠けた気がしました。特にホルンとトロンボーンは全くの迫力不足。

それでも弦とパーカッションが頑張り、フィナーレはそこそこ盛り上がりましたが、個人的には不発でした。

ただ、聴かせる所はしっかりと聴かせてくれました。そこはさすがです。