日時:2021年5月2日
会場:ミューザ川崎
指揮:大植英治
ヴァイオリン:木嶋真優
東京交響楽団(コンマス:グレブ・ニキティン)
2LA-4-30番台 B席2,774円(会員価格)
<木管トップ>
フルート:相澤政宏
オーボエ:荒木奏美
クラリネット:エマニュエル・ヌヴー
ファゴット:福井蔵
<金管トップ>
ホルン:上間善之
トランペット:澤田真人
トロンボーン:大馬直人
東京交響楽団 川崎定期演奏会第79回(延期公演)
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲・ニ長調 op.35
チャイコフスキー 交響曲第4番・へ短調 op.36
当初は1/17に予定されていた今回のコンサート。中止でなく延期となっていたもの。GW期間中への延期だったのですが、当初は法事で九州に行く予定だったので、キャンセルしようかと思っていたのですが、コロナの勢いが衰えず、こりゃ九州に行くことは無理だと判断し、キャンセルせずに取っておきました。結果、大正解でした。東京での開催だとまた中止になるところでしたが、会場が神奈川県なので、無事に開催できました。GW唯一のコンサートとなりました。
今日はチャイコフスキー・プログラム。
前半はヴァイオリン協奏曲。
木嶋さんのヴァイオリンが生き生きとしている。音が伸びやかで、それでいて堂々たる風格も備えている。
大植さんの指揮がガッチリとサポート。
独奏を邪魔しないよう、やや控え目な音作り。
これでいいと思います。木嶋ワールド全開。ミューザの音響も手伝って、ヴァイオリンの音を心底楽しめました。あぁ、木の音の温もりを感じるなぁと。
後半は交響曲第4番。
結論から言います。泣けませんでした。
同じ東響で1ヶ月前に聴いた沼尻さんとの爆演は超えられませんでした。
大植さんの音作りはとてもユニーク。いつもなら埋没してしまっているパートの音像をくっきりと浮き上がらせる。これ自体は新しい発見をさせてくれ、大変楽しむことができたのですが、全体にゆっくりとした流れのためか、自分の気持ちが乗ってこない。変にテンポを揺らす所も今日はマイナスに。こういうの基本的に嫌いではないのですが、今日はダメでした。
全体的にオケの音は立体的で悪くないのですが、少し抑制気味。特にトランペットとトロンボーンはもっと出してほしかった。
ただ、フィナーレで、段階的に音量を上げていく演出は良かった。そこは興奮できました。涙とまではいきませんでしたが。
あと、荒木さんのオーボエは今日も素晴らしかった。
今日の演奏は好き嫌いが割れそうだな。
チラシにあった「濃厚劇的」。濃厚ではあったけど、劇的にはどうかな?