日時:2020年8月16日

会場:東京オペラシティ

指揮:沼尻竜典

ヴァイオリン:辻彩奈

東京交響楽団(コンマス:水谷晃)

 

東響オペラシティシリーズ第114回(ゲネプロ)

 

<木管トップ>

フルート:相澤政宏

オーボエ:荒絵理子

クラリネット:エマニュエル・ヌヴー

ファゴット:福士マリ子

 

<金管トップ>

ホルン:上間善之

トランペット:佐藤友紀

トロンボーン:大馬直人

 

ストラヴィンスキー バレエ音楽「カルタ遊び」
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番
ベートーヴェン 交響曲第2番・ニ長調 op.36

 
少しぱかり支援させていただいたことにより、初めてゲネプロなるものに参加させていただきました。
リハーサルではないので、直後に行われる公演の通し稽古。現に1、2曲目は止められることなく演奏されました。3曲目は時々止められましたがしっかり聴くことができました。

1曲目はストラヴィンスキー。面白い曲ではありましたが、激しく燃え上がる曲でもないので、あっさりと終了。

2曲目はブルッフのvn協奏曲。
これがすごく良かった。
辻さんがアイザック・スターンに見えてしまう。
ダイナミックでいて聴かせるところは十分に聴かせる。
まだお若いお嬢さんなのに出てくる音が雄大でグイグイと引き込まれる。それに負けじと応える東響。丁々発止の演奏に心が鷲掴みされました。自分にとっては第1楽章が最高。涙が出てきて止まりませんでした。心に残る名演でした。
たちまち辻さんのファンになってしまいました。立ち姿も凛として美しい。
この若さにしてこの弾きっぷり。将来どんなヴァイオリニストになるのか楽しみです。

最後はベートーヴェンの2番。
12型の弦から産み出される豊潤なサウンドにうっとり。
そして木管のアンサンプルの美しさ。
ベートーヴェンはいささか食傷気味ではありましたが、素晴らしい出来で、曲に没頭することができました。

こんな演奏を聴けるんだったら、本公演のチケットを購入しておくんでした。他の用事を入れてしまったので、仕方なくそのまま会場をあとにしました。