日時:2019年11月28日
会場:みなとみらいホール
ピアノ:金子三勇士 & 中野翔太
1,800円(通し券)
みなとみらいクラシック・マチネ〜名手と楽しむヨコハマの午後〜
【第1部】
ドビュッシー(デュティユー編曲) 月の光
モーツァルト 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
リスト ラ・カンパネラ(金子三勇士ソロ)
ミヨー スカラムーシュ
(アンコール)チャイコフスキー 「くるみ割り人形」から「こんぺい糖の精の踊り」
【第2部】
ラヴェル 水の戯れ(中野翔太ソロ)
ドビュッシー 小組曲(連弾)
ホルスト 組曲「惑星」より”木星”
ラヴェル ラ・ヴァルス
(アンコール)チャイコフスキー 「くるみ割り人形」から「こんぺい糖の精の踊り」
今日は午後休暇を取得して、みなとみらいホールとサントリーホールのダブルヘッダー。
12:10~の第1部は月の光から。
デュティユーによる2台ピアノによる編曲版。
音が重層的になりスケールが大きくなるのだが、個人的にはソロの方がシンプルで好き。月の光のおぼろげな感じがソロの方が感じられるかな。
モーツァルトは楽しげでピアニスト二人の息もピッタリ。音が美しすぎてちょっとうつらうつら。仕事の後なので仕方ないか。
ラ・カンパネラは弾きこなしている金子さんのワールド全開。高音のキラキラ感が素敵に響き、超絶技巧もさりげなく見せつける。華麗なフィナーレで爽快感でいっぱいに。
第1部の最後はスカラムーシュ。初めて聴きましたが、とても楽しくオシャレ。お二人もとても楽しそうに弾いていました。
音楽はやっぱり音を楽しまないとね!
アンコールのこんぺい糖もとても楽しかった。
14:30~の第2部は水の戯れから。
美しい~。本当に水が戯れているかのようです。生演奏で聴く楽しみを堪能しました。
ただ、残念だったのはまだ会場が静まっておらず、カサカサと物音が曲の半分位続いていたこと。平日お昼の公演に行くとよくあることですが、かなり気になりました。買い物のポリ袋。プログラムを捲る音。所構わず声を発するご老婦。第1部も酷かったなぁ。
小組曲は連弾。ますます息の合った演奏で楽しませてくれました。
木星では何故かラヴェルを聴いているかのような世界観を経験し唸りました。
圧巻だったのはラストのラ・ヴァルス。オーケストラに負けないピアノの表現力をまざまざと見せつけてくれました。時に鍵盤を叩き(本当に叩いていたかどうか角度的によく見えませんでしたが)、足を踏み鳴らし、グリッサンドで華麗に装飾。とてもスリリングな演奏でした。興奮して思わず涙がツツ~っと。
第2部のアンコールもこんぺい糖。
1回目より遊び心を感じました。
想像以上にいいコンサートに大満足。
午後休暇を取った甲斐がありました。
席は第1部も第2部も2階のセンターの前方。ややステージから遠いですが、残響たっぷりで心地いい音を楽しめました。今日はバルコニーとステージ後方にはお客さんを入れていませんでした。有効座席数だけだと9割以上埋まっていた感じ。それにしても、年齢層の高いこと。しかも50以上と思わしきご婦人が大半でした。夜よりも昼の方がお客さん入るんですね。だから、このホール、お昼のコンサートがやたらと多いんですね。実感しました。