葬儀は母が会員になっていた大手冠婚葬祭会社に頼んだ。

私が葬儀屋に着き、打ち合わせに合流した時点で、空気は悶々としていた。なぜかというと、父の唯一の遺言は、

 

 

 

「葬儀は神式でしてくれ。」

 

 

ということだったからだ。別にこれは父が今まで神道だったからというわけでもなく、死に際になって神道を信仰することにしたわけでもなく、ただただ葬儀を神式にしてくれということだった。

理由は父が昔、神式の葬儀に参列したことがあり、それがシンプルで良かった、というまじ単純明快な理由のみ。父に信仰心はなく、むしろ仏教は嫌いな人であった。

 

 

私はもちろんこの遺言通り、本人の望み通りにしてあげたいし、すんなりできるものだと思っていた。

 

 

が、

 

 

世の中、そんな単純な作りにはなっていないらしい。というのも、うちは寺の檀家であり、祖父や祖母もそのお寺で供養、お墓に納骨をしてきた。

 

そしてそれを踏まえて担当の葬儀屋さんから指摘されたのは

 

 

・神式で葬儀をあげるということは、神道にならなきゃいけないということ。

 

 

・ということは、これからも神道として、今後もし母が亡くなる時が来ても、神式で葬儀をあげる、ということになる。

 

 

・もともと付き合いのある寺があるわけだから、お寺に今回、神式であげるという確認をとったほうがいい。後々角がたつのもいけないだろうしうんぬん。

 

 

と、いうことを色々言われ、悶々。

そして姉が出した答えは

 

 

「じゃあ、無宗教でやろう!」

 

 

姉の言い分は、父はあくまでも葬儀を神式でやりたいだけで、信者になりたいわけじゃないから、神式で葬儀をあげること=神道になるということなら、それは本人の意向にそぐわないだろう、との意見。

 

するとまた葬儀屋さんからご指摘。

 

 

「無宗教でやっても、基本的には仏教に近くなりますからね。焼香まわしたりたりとか。ただお経がないだけ。」

 

 

 

ええっ真顔みたいな感じで話は平行線、、、。

 

 

ここで一度、葬儀屋さんに席を外してもらって、家族のみで話し合うことに。

 

 

ここで姉、爆発ムキー

 

 

 「私、〇〇(葬儀屋の名前)があまりにもクソで怒りに震えてる・・・!!葬儀のやり方なんて、こっちの希望通りに色々アレンジできるべきなのに、大手でいろいろな付き合いもあるからなのか、がんじがらめで選択肢の幅がめっちゃ狭い!!」

と怒りモード。

 

 

とりあえず明日、担当の人から神社に連絡してもらい、事情を話し、それでも来てくれるか聞いてもらって、結果を待つ!

ダメだったら、その時はその時でまた考える!!ということに。

 

 

家の近くにある神社にお願いしてもらうことにして、そこは数ある神社の中でも、おそらくうちの状況を受け入れてくれる可能性が高い、と葬儀屋の人も言っていた。

神社は神社でも、やはり色々と口うるさいところや厳しいところがあるらしい。

 

 

決めなきゃいけないことはまだまだたくさんある。

 

・葬儀のお知らせの新聞掲載するか否か。するなら掲載内容の書き込み。

 

・遺影の写真決め(父の写真は極端に少なかったので免許証の写真を使った)

 写真の背景や服装も合成する場合、決める。今時はシワを取ったりの加工もできるらしい。

 

・葬儀後に自宅に組む祭壇の種類

 

・納棺式の時に着せるもの選び(今回は神式なので選択肢はひとつしかないようだった)

 

・火葬場があいているかの確認と神主さんの都合を確認後、葬儀の日程取り決め。

 

・棺をどれにするか(10万円から70万円までピンキリでした。)

 

・棺にかける布や帯、骨箱に被せる布の色

 

・スライドショーつける?集合写真とる?小さい写真も含め作るか?

 

・香典返しにつけるハガキと香典返しの種類、何個用意するか

 

・引き物をどれにするかとその個数

 

・お通夜の前のちょっとした食事、メインの食事、それぞれどれにするか、どのくらい注文するか

 

・会場に泊まる人の朝食、火葬場でのお弁当の数

 

などなど、ようやく終わった頃には日付も変わっていて皆疲労困憊だった。

 

執筆する手元とノート

 

 

私は葬儀やお布施の金額の相場もなにも全く知らなかったので、今回、正直びっくらこいた滝汗

金額もろもろの話はまた次回。

 

葬儀のことなどは地域や葬儀会社による違いもたくさんあるようで色々と勉強になった。