海外生活から日本に戻ると、また違った角度で日本のことを見る自分がいます。日本に住むようになってから色々と気付くことがありましたが、すぐにそれは日常になって忘れてしまうので、なんとなく今思い出せる範囲で思ったこと書き留め。

 

・人目を必要以上に気にしすぎる感。

これはトイレで音姫を見た時に思いました。トイレという完全に個室なスペースでさえも人目を気にする感覚。これは結構特殊だなぁと。他にも、美容やファッション雑誌などの売り文句が、”他人からどう見られるか”に重点が置かれているものが多いです。そのせいか、身だしなみにかなり気を遣っている人が多く、オシャレで若々しい人が多いと感じます。

にっこり日本の美容室にて、”今仕上げてもらったばかりですよね?”って感じの綺麗な髪型&色なのに来ているお客さんがいることに衝撃を受けました。でも私もかつては月1で美容室に通い、オシャレも楽しんでいたなぁ。だがニュージーランド生活でそういうものが皆無に。服はリサイクルショップで。髪は日本に一時帰国した際に切る程度。これ結構ニュージーランドあるあるかと思います。(買い物の選択肢が少ないのと、美容室は高いのにヘタ、というかアジア人の髪の扱いに慣れていない美容師さんがたくさんいるので足が遠のく。)

 

 

・めちゃくちゃ細かい気配り 

本当に日本人の国民性を一言で表すと”気遣い”だと思います。人を気遣うためのセンサーが飛び抜けて発達していて、細かいところに本当に目が届く。気遣いすぎて、”気を遣わせることへの気遣い”みたいなのも生まれてしまってこれはこれで大変。

本来は「嬉しい、ありがたい、ありがとう!」で済むところを、「すみません、こんなに気を使わせてしまって、申し訳ない、、」となってしまったり。

気遣いはお菓子などのパッケージにも現れています。どうやって開けるのかがちゃんと書かれた開け口や、手を切らないように、などの丁寧な注意書き。開けやすいようにデザインされたパッケージなど。海外のものだと、「ねぇこれもっとなんとかならなかったの?」みたいな使いにくい、開けにくい物結構あります。

あと最近、郵便局や市役所のカウンターで見かけた、杖を引っ掛けて使う杖置き場。

杖置きだけでなく、他にも老眼鏡セットが弱・中・小と置いてあったり、配慮のかたまり。

 

 

・食べ物への関心がすごい

なんか美味しいもの食べることばかり考えている人が多い気がする。テレビをつけたら必ず料理番組、グルメネタばかりやっている。旅行雑誌(海外、国内問わず)も、メインはご当地グルメ情報が大半なものが多い。食への関心がすごい=それだけ日本の食文化が豊かだということの証ですね。

にっこり私も昔は、どこの店が美味しいと聞けば必ず行き、旅行に行くと決まったらまず美味しい店を調べ、友達と会う時は絶対に”何かおいしいものを一緒に食べに行く”が大前提でした。でもこれまたニュージーランド生活(日本のように美味しいものがない。高いのに、美味しくないことが本当によくある)と、夫との生活(食べられるものに制限がある人なので、自分の食べたいレストランに行けるわけではない)で、食へのこだわりやグルメ欲がすっかり薄れました。

 

 

・仕事の処理能力すごい、責任感がある

聞いたことはちゃんと丁寧に説明してくれて、約束した日時はちゃんと守ってくれて、その日時までにお願いしたことは必ずやっておいてくれてる。仕事上の自分の業務に責任感をもっていて、ダラダラと働かず、テキパキと働く。と、これは当たり前と思うかもしれないが、実はすごい。海外ではこのどれも当てはまらず、予定が狂い、大変な目にあうことが何度もありました。約束した日時にこない、連絡するよう頼んだのにこない、頼んだ業務を期日内にやらない、責任感がない。これはニュージーランドに限らず、世界的にみても日本みたいにきちんとしてる国って稀な方だと思います。

 

これらはどっちが良くてどっちが悪いという話ではないのと、色んな人がいるのでこの国出身の人はこんな人、とはもちろん決めつけられません。完全に個人の感想ですが、やはり自然と考え方や振る舞いは、文化にものすごい影響を受けています。私も海外生活を通してさまざまな影響を受けましたが、やっぱ自分はめちゃくちゃ日本人だなぁと感じることの方が多いです。