話しは、また、過去に戻って手術の内容になります。

かなぁり長文。

診断:盲腸癌

手術:回盲部切除術、腹壁合併切除、暴行部分切除、左腹直筋皮弁による再建術

執刀医他5名、合計6名による。

手術時間:6時間６分

輸血：6単位

術後合併症に注意して結果をみていきます。

以上、執刀医による説明文書より抜粋。

＊　この他、主治医による図解が３つありますが、あまりにも縫合部分が

多く、まるでフランケンシュタインの腹部を見る様なのであえて削除します。(⌒-⌒; )

以下は、わたしの術前術後にわたる、観察覚書❣️

※術前、名前を呼ばれて、ベッドに横たわるわたしがゆっくり目を開けると

なんと！　10センチ先目の前に、真っ白で美しい歯並びの、麻酔科の女医の

顔があった。ショートヘアーで容姿も美しかったので、思わず！

「先生、綺麗ねぇ！」と、言ってしまった　あわでした。(*^^*)

なんか、これから命を賭けた大手術をうけようかというのに、この余裕？

※術後、名前を呼ばれて目を開けて開口一番、「暑い💦」「痛い😭」

の連続。誰かが、夏柄の青い内輪でハタハタとあおいでくれてた。

術中どうやら夢をみた。

その内容はとくと忘れてしまったが、いい夢ではなかった。

※ICUには、合計4人の看護師がいて、常時2名が術後患者全員の世話を

していたようだった。どの方も名前と顔をしっかり覚えてしまう程

その手厚い看護に感謝する。若い男性2名。若い女性１名。私よりは少し

若いだろう女性１名。若い女性の名は神野と書いて、カンノさんと言った。

わたしの知人では、ジンノ　と呼ぶ方が多いので、珍しいなぁと思った。

若い男性が、世話をしてくれる時間が一番長かったが、この人は少し

ばかり背が低く、その穏やかで優しいものの言い方に、とても安心感を

おぼえていた。

※何か用を頼むのは気が引けるほどだったが、一寸も身動きが取れない状態

なので、甘んじてナースコールのボタンをおす。

当たり前と言ってしまえはそれまでだが、本当に嫌な顔一つせず、穏やかな

口調で、こちらの要望を聞いてくれる。その度に、開きづらい口で有り難うを

伝えたが、本心からそう言いたかった。

たった2日の間だったが、この部屋から個室に移るときは、寂しさを感じた。

※大きな手術だったことと、パニック障害の再発を懸念して、大部屋ではなく

個室への移動となった。これまた仕方がなかったとはいえ、夏に最初の誤診手術

を受けてから、訪問看護、介護、その後の入院費を含む全ての支払いは

今後働ける見込みがないわたしに、どうしたら！っていうほどの金額になって

しまう。民間の保険にも入ってなかったからなぁ…。

※わたしは、人は1人につき、必ずその人唯一の神が側にいると信じている。

ただ、その神の存在を感じたり、対話ができるか出来ないかの違いがある事は

否めない。

※わたしの祖父は６月6日　66歳　で他界した。幼い頃のわたしは、家庭環境

の問題で、辛い事があるたびに仏壇の前に座して、この祖父にそちらの世界へ

連れていって欲しい、と、よく懇願していた。

わたしの唯一の神は、この祖父ではないけれど、今回の手術に関わる数字の

羅列を見ていると、手術による、わたしの命の延命が図られた事にはなんらか

の関係があると感じている。

６という数字やその並びは、通説では不吉なものとされている様だが、わたし

の知りうる限りは、これは神聖な数字だという事だ。

その事について、ここで詳しくは説明しないけれど、興味がある方は色々な

文献を読まれたらいいと思う。

簡単なところでいうと、タロットカードの大アルカナ6はLovers 恋人たち、

小アルカナ6では、4枚あるうちのそれぞれが、勝利、新たな旅立ち、善意と夢、

分かち合い、(これに関しては、凄く細やかに語られているので、簡単な単語で

は、説明ができませんが、あえていうなら、です。) ーいずれも正位置によるー

など、良いイメージしかありません。

ちなみに、わたしの祖父の名前は　勝利(かつとし)　と言いました。小アルカナ

4つのうちのひとつ、勝利(しょうり)と同じ文字になります。

こうして、手術に関わる数字と、祖父の命日没日年齢が、6という数字で

重なったのです。

※外科医というのは、これまでわたしが手術をしていただいたどの方も、その

身長はそう高くはなく、手のひら、指は、私よりはちぃさく、繊細で細い。

身長160センチないわたしの手のひらは大抵の男性より大きく、指は細く長い。

ゆえに、テレビドラマにあった、「わたし、失敗しないので！」のセリフで

有名な女医Dr.Xの身長と手のひら、指はこれに合致しない。

しかも、全ての外科医の爪は、とても綺麗に切られていて、ドラマの大門未知子？

さんのように、薄いゴム手袋を脱いだときに見られるような長い爪ではなかったりする。

あと、手術室は、光がさすとみえてしまうような、埃やチリは舞っていない。(⌒-⌒; )

※余談になるけど、わたしの手術に携わって下さった医師陣の1人が、実は

このDr.X というドラマの中で、その術中の手元撮影に関係したと言われている、

と聞き及ぶ…。

※術後、3度目の血液検査、CT造影検査の結果、前回写っていた転移の影かと

思われたものは消えて、今回は転移なし、との結果を受けた。

※右足切断、人工肛門の着装はなくなったが、目に見えない箇所では不具合

が生じていて、一生涯腹部矯正ベルト着用となる。

※それから、退院して後々の、まさかの腸閉塞は、これまた死ぬほど痛かった。

医師から、どこが一番痛いですか？と聞かれたわたしは、

「こころが痛いです。」

と、答えたら、呆れた顔をされてしまった。

腸閉塞の治療法は一つしかなく、それを避ける事は出来なかった。それもまた

とってもとっても痛かったぁ。

※おりしも、コロナが蔓延し始めていて、癌治療に当たり前に勧められる術後

の抗がん治療は、なんと！自分の希望通り、見送りになった。

抗癌治療を受ける気持ちはガンとしてなかったが、それでもいざというときの

為に、髪はベリーショートにした。これは、ことの他似合っていて自身ご満悦

の運びとなった。

※焦りが生じて、リハビリ以上の生活活動をしていた自分を反省中。

何もしないのではなく、出来ない自分だという自覚が足りなかった事での多大な

焦りは、自分を萎縮させるばかりだった。

痛くてつらくて、この感覚から抜け出したくて。

ただ生きてる事がたまらなくなってしまう事が多々ある毎日。

それでも、見出せる喜びがあると気付かされて、今日も日が暮れてきました。

時系列が前後した部分もあるが、ひさしぶりに一気書き！な今日。

がんセンターの受診を終えて、車中に乗り込もうとした時、足元

に舞い落ちていた枯れ葉🍂。ひょうきんな魚のように見えた。

以前愛用していたデジ亀くんは、亀のオイと共に去っていったから

今はアイフォンで、撮影。

Reborn and Ribbon (4)