姉の眼底出血は、少しずつ吸収されていました。
後は、血管が変に増殖しないか経過観察です。
検査は、週1回。
その検査の為だけの入院には、娘も姉も限界のようでした。
生まれた時からずっと診てくれている新生児科のH先生に、泣きを入れます。
眼科の先生は、もちろん心配だからと退院を許可しません。
娘は、目だけでは無く、発達の事も考えて欲しいと訴えます。
眼科の先生にしてみたら、ナントやり難い親だろうと思った事でしょう。
けれども、娘も必死です。
最終的には、新生児科の先生が判断を下しました。
(慎重派のH先生。相当悩んだようです。)
「退院しましょう。ただし、しばらくは週1回の眼科診察に通うように。」
妊娠中からこの日まで…長かった…
周産期医療センターのみなさんの顔が次々浮かびます。感謝の気持ちで一杯です。
(という言葉では、表せないくらいです。)
S先生はもちろん、D先生すら懐かしい。
生後5カ月の3日前。
修正2カ月。
MRIと聴力検査はクリア。
眼科と心臓は、経過観察。
投薬は継続。
662gの体重は、2,900gを超えていました。
(先に退院した妹とは、ついに1Kgの差がついていました。)
やっと、やっと2人揃ってこの手に抱く事ができます。
娘夫婦は、もちろんでしょうが、ばあさんも感無量です。
お百度詣りをしたあの日が、遥か昔に感じます。
こうして、姉は2種類の薬(骨と、甲状腺)をお土産に帰宅を果たしました。
そして…壮絶な双子育児が、幕を開けるのです。