selective FGR

S医師の診察が続きます。

「羊水は大丈夫だね。」

(え？担当医の測り間違い？フザケンナ💢)

そして…

「焼くとしたら、この血管になるんだろうな…」という呟きが聞こえます…

(え？え？え？)

何十分経ったのか…診察を終えたS医師が、娘夫婦と私に向き合って静かに話を始めました。

「TTTSでは無く、左の子が胎児発育不全です。」

頭の中が冷えていきます…

サラサラと簡単な絵を描きながらの説明が続きます。

「左の子の臍帯は、かなり端についていて、胎盤の割合もかなり少ない…」

(胎盤が大きくなってきても、バランス良くならなかったのね…)

この辺りから、膝が震えはじめます。

臍帯からの栄養があまり取れていない上に、臍帯静脈は逆流もしているようです。

「これは胎児にとって、かなり苦しい状況です。」

(……)

ただ、2人を繋ぐ胎盤内の血管は太く、右の子から栄養を貰って、左の子は何とか成長しているようです。

しかし、この1週間で左の子はあまり成長していません。

2018年5月2日。

双子はやっと20週を過ぎたところでした。

辛くなってきたので、一旦切ります。