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The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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ほどよい幸福の距離というものがあるのかもしれない。

ビートルズのyesterdayではないが、昨日まで遠くにあった存在に近づきすぎると、〈憧れ〉が愁いに変わる。

妄想が生まれ、言葉に浮力がつき、自己対象化ができなくなる、極めて厄介な状態。

そうそう。もとより自分は小さな一個の生き物に過ぎないのに、生かされていることへの感謝を忘れて、〈憧れ〉に語りかけること自体が何たる無謀な行為なのか。

ようやく現実に気づき、妄想の霧が晴れてくると、再び不眠の季節がやってくる。これはすべて自分の心のありように問題があるわけで、〈憧れ〉そのものが悪いわけでは決してない。

この心の空なる部分、いわば〈欠如の感覚〉=〈自己疎外〉こそ、自分に表現を選ばせた原点ではある。

静かに朽ち果てていくことにどこまでも抗いたい気持ちと、現実を受け入れざるをえない気持ちと。

このせめぎ合いの中で疎外感は暗喩(表現)を生成させる。

やはり、〈憧れ〉は茜さす西の彼方にあるべきなのかもしれない。

けれど、困難は困難なままでよいと思う。現世を適度に諦めないで、ほどよい幸福の距離を保ちながら、人間らしく生きていくべきなのだろう。
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きょうの夕暮れは

切ないほど美しかった

あっけなく消える雲を

追いかける術もなく

きみの背中が遠くなる

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風をつくり

花を咲かす

顕在化されていく

この世の不思議に

思いを致す
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空から

ひかりのヴェールが

降りてくる

わたしが

わたしたちに

変わる瞬間
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夏が夏であるように

花はついに花であるか

世界で一番美しい

不安や希望を

たたえながら