執務納め、そして年末の休暇に入っても、僕の意識は冠雪の稜線をなかなか越えられないでいる。自由とか飛翔ではなく、気が晴れる場所をただ探しているだけなのかもしれない 。しかし、一度失われた地平線の輝きは簡単にはかえってこない。あの頃のように あるいはあの日だけが……さまざまな思いと溜め息を乗せて、閑にきみのルートを照らすもの。未知の光あるいは既知の影それらの狭間で、稜線は次第に形を変えていく。