今朝の空 | The Magellan

The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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あの夕暮れから
この朝日まで
どれだけ歩いてきたのだろう
「誰かの夢の裏側を生き延びる」ために
風が
夥しい球体に変化して
中空に浮かんでは消えていく
もはや
みえることと
みえないことの意味すら朧になっている
きみの心はちぢに乱れて
鳥たちは現世から旅立とうとする
世界の空洞を覗き込む人影が
夕暮れになると橋を渡っていく
ひとびとの舌はもつれ、感覚器は凍土の中に眠ったままだ
私の耽溺した文字はドアの向こう側に立ったまま
残された日々を見送る
やがて空一面にコスモスが揺れ
影たちは生き急ぐことをやめて
涙が枯れるまで立ちつくす
この日があの日に変われないのに
水は流れるままに
今日も脈打つ
朝日が
再び世界を明るく照らしていくことを
祈りながら