福島在住の詩人、和合亮一さんが、NHKのニュース21で大きく取り上げられていた。
仕事からの帰りだったが、慌てて車を停めてテレビに見入った。
以前、和合さんが中原中也賞を受賞されたころに、私の詩誌に作品を寄稿して
いただいたことがある。
私が記憶していた和合さんの声とはどこか違うトーンの言葉の粒子が流れてくる。
いま、東日本大震災後の福島を綴った和合さんの『詩の邂逅』(徳間書店)や
『詩の礫』(朝日新聞出版)、『詩ノ黙礼』(新潮社)の3冊が、本日同時に刊行
され、ベストセラーになっている。
「あなたの故郷はどんな表情をしていますか。」
「私たちの故郷はあまりに歪んだ泣き顔です。」
修羅のように綴られた詩の言葉がブラウン管からも、ずしりと伝わってきた。


