記憶の渦 | The Magellan

The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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素描
そのわずかなバランスの違い

待ちわびた渦の痕跡が
ゆっくりと胸に差し込む

発光する丘
過去に頼らない二足の長靴の足跡

朝日の前に満ちてくる気
歩み寄ると
今にも崩れそうな零度の進化

宛名が消えたレタックスを握りしめ
ずっと影のまま寄り添う

誰もいない道をひとりで歩く
それがきみの生きるスタイルだから

あれは
遠い日の運動会だろうか
子どもたちの歓声が
谷の底から湧き上がってくる

丘の夢
ひと夏の思いを
ひと筆で
封印する
きみの胸の渦の中で