夜の大観覧車 | The Magellan

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Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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きみが旅先から送ってくれた観覧車の場所はどこなのだろうか。

身の回りのどこにもないような異邦性。

写真を見ると、なぜか西暦2005年のロンドンを思い出した。

当時、僕は一人、ロンドンに滞在していた。

地下鉄ピカデリー線のキングス・クロス駅近くの安ホテルを拠点に、公的施設や美術館、商業施設などを巡っていた。

新年を迎えた夜、市庁だったか、カウンティホールだったか。テムズ河畔から、ミレニアム記念施設である世界最大の観覧車ロンドン・アイを見上げていた。

世界各国から沢山の観光客が来ていて、数週間先まで満席状態であった。

帰国して数ヶ月後、キングスクロス駅などでテロが起きた。

自分がよく利用していた駅構内が映し出された時、戦慄が走った。

そういえば、あの9.11の同時多発テロの時も一週間前までニューヨークにいた。

もちろん、災厄から遠く離れたほうがいいに決まっている。
きみが送ってくれた画像は、どこか孤独でありながら、わずかに安らぎが感じられる。

災厄から遠く遥かへ。それは僕の希いでもある。

夜の大観覧車。あのテムズ河畔の身を切るような寒さはいまここにないことだけは確かである。