華東師範大学の中村教授の講演
「日中の友好運動から太平洋の戦略的互恵へ」
富山県の有峰湖でかつて行われた県営電力事業は、
世界で最初のケインズ経済学の実践であると紹介された。
結果として、赤字事業として終わったが、失業対策、水害
防止などに大きく寄与した同事業は、アメリカのニューディール
政策より早く行われたということだ。
経済学の設計図がしっかりしていないと、歴史が間違った方向へ
行くというのが先生の持論であるが、今日の中国の繁栄は、
周恩来以降、孫文の経済学説を忠実に実践した結果だということ
である。
中国の国民党と共産党の源流が、東京で留学生たちが作った
「中国同盟会」にあり、その根本にあるのは、孔子の「仁」の思想である。
最近の中国では、仁の思想が復活しつつあるということである。
その基本は食の喜びにあり、食べることを通じてマナーを確立していく
道徳が、中国料理にある。
外国人でも60歳以上が無料の施設が多く、
若い人が老人を敬愛する気持ちを持ちつつあることが、中国の繁栄の
ひとつの要因であるということだ。