2009.8.26
舞踊は芸術の母といわれるが、去る8月23日、県民会館で開催された
「日韓交流ステージ・チュムガラク2009」は、伝統舞踊からヒップホップ
に至る舞踊の祭典であった。
とりわけ、韓国春川市のキムキョンフェ舞踊団が、優美な扇の舞を
一糸の乱れもなく花咲かせたとき、会場は一瞬静寂に包まれ、続いて
大きな拍手がわき起こった。余白の美の極みといえようか。また、和田
朝子舞踊研究所、江崎磨智子ダンスカンパニーの熟成された舞踊や、
富山高校、片山学園中・高校の現代を投影したダンスは、生命のきら
めきや躍動感にあふれていた。
小さなバレリーナを含む約160人の舞踊家の身体を通して、多くの
観客が一期一会の感動を共有した。
公演後、出演者の交流会が市民プラザで開催され、キム団長の
あいさつの途中で、団員たちが涙を流した。厳しい指導者が初めて
舞踊内容をほめたことを知り合点した。そして堰(せき)を切ったように
たくさんの交流の輪が生まれた。
終了後、キムキョンフェ舞踊団一行を富山の舞踊家たちがどこまでも
見送った。路面電車の環状線化工事の現場をはさんで、新しい時代を
担う若き舞踊家たちが手を振りあう姿は、さながらもう一つの日韓交流
ステージのように思われ胸が熱くなった。