BSの「食は文学にあり」を見ていた。
終戦前夜の谷崎潤一郎と永井荷風の
疎開日記は実に面白い。
谷崎が、疎開先の勝山で時価何十万円
もする牛肉や酒で荷風をもてなす話。
しかし、荷風はスキヤキの感想をあえて
日記に書かず、谷崎夫人の握り飯の旨さ
を記述する。
荷風もなかなかのものだが、戦争で大切
なものを失ってしまった断念が見え隠れする。
文豪で美食家の谷崎の周到の自己演出と
美食に関する生涯変わらない感性はさすがだ。
二人はスキヤキを食べながら何を語ったのか。