2009.7.30付け 著者執筆コラム
世の中には覆面と名のつくものは多い。覆面レスラーやパトカー、
さらには覆面ラーメンまであるらしい。素顔とは違う顔を持つことで、
思わぬ効用がもたらされる場合がある。
芸術ではどうだろうか。村上春樹さんの話題の小説『1Q84』には、
覆面小説家が登場するが、無名の少女の作品を修復し、見事、文学
賞受賞に導く。
英国には有名な覆面芸術家がいる。街中の壁にメッセージ性の
強いグラフィティを残したかと思えば、大英博物館などに無断で
作品を展示し、誰にも気付かれなかったバンクシーだ。本名や
プロフィルなどは謎に包まれているが、実力は高く評価されている。
このバンクシーやマウマウなど、英国を代表するストリートアーテ
ィストの作品展が、来る8月20日から1週間、富山市民プラザで開
催される。
本県出身の音楽プロデューサーで富山市政策参与の須藤晃さん
が企画した「トヤマ・シティ・ポップ・ウェーブ2009」だ。子供たちに
「本物」に出合う機会を提供したいという須藤さんの強い思いが込
められている。
地方都市ではめったにお目にかかれない貴重なポップアート
約70点が無料で鑑賞できるほか、スタイリッシュミュージックの
ライブや、フリースタイルのバスケ祭(グランドプラザ)なども同時
開催され要注目だ。