住宅販売では、いまや国産材使用がウリとなっているが、
木材価格の低迷で、樹齢に付加価値の活路を見い出そうと
する取り組みが研究されている。
県農林公社の分収事業では、通常、地権者契約での伐採時期は、
45-50年といわれている。
これを、80年までに延長して商品価値の高いスギを生育させようという
ものだ。
人工のスギ林は通常、一ヘクタールに約2500本の密度で苗を植え、
成長に伴って適度に日光が地面に当たるように間伐される。
間伐して残すスギの本数は、気候や斜面の条件によって異なるが、
富山県では苗を植えてから45年後に1ヘクタール当たり756本を残す
のが理想とされてきた。
このため、50年以上のスギは伐採密度のデータがなく、森林研究所
では樹齢の長い天然林などを調査し、適正な密度を探す。
採算的にも厳しい状況となっている分収事業だが、その再建だけでなく、
山崩れなど、防災面で重要な取り組みとなると思われる。
